山行名 夏山定着合宿北アルプス剣沢定着
入山山域 北アルプス剣岳
山行日 1988年7月20日(水)〜8月3日(水)
メンバー CL小澤剛 SL宮崎義則 尾原正和 善福孝仁 西村裕明 武道博 OB中村智明(途中から合流)

行動記録

1988年7月20日(水)部室集合(15:00)―部室発(15:40)―志布志行きのバスに乗る(16:45)―志布志港着(19:20)―乗船(20:10)
 先輩たちのありがたい差し入れを頂戴し、士気が高まる。

7月21日(木) 大阪着下船(13:15)―大阪駅着(14:25)―大阪駅発(23:20)
大阪駅着。買い出し、食事、切符を買ったりする。尾原は一時帰省。大阪発の急行「北国」で出発。

7月22日(金)曇 富山駅着(4:58)―室堂着(15:10)―室堂発(15:34)―雷鳥沢着(16:13)―就寝(20:30)
 富山駅着。荷物が駅前に届いていないため9時まで待たされる。荷物を取ってきてパッキング開始。善福は体の調子が悪いため小澤と病院に行く。

7月23日(土)曇 起床(4:00)―出発(6:08)―武道のキスリングの紐がとれ修理(6:17)―再出発(6:38)―剣御前小屋(9:13)―テン場着(10:38)―雪訓開始(12:58)―雪訓終了(14:55)
 ストレッチした後BC設営開始。雪訓は、キックステップ、グリセードなど。

7月24日(日)曇のち雨 起床(3:30)―出発(5:35)―雪訓開始(6:41)―中村氏合流(10:30)―BC到着(15: 54)
 善福は下痢をしているみたいで入山当時から体の調子が悪い。雪訓は、別山と剣御前小屋の間の急な斜面にて。スタカットで別山の稜線まで出る。西村バテる。

7月25日(月)曇 起床(3:50)―出発(5:40)―長次郎谷出合(6:22)―フィックスを張る2P(8:45)―池ノ谷乗越(10:25)―長次郎谷を下り始める(11:05)―善福と合流(13:10)―長次郎谷出合(14:20)― BC着(16:07)
 武道20分寝坊。善福を休ませる。Y峰下のインゼルに残す、定期的にトランシーバー交信。尾原過労のため剣沢の途中で倒れる。尾原、小澤以外は先にテント場へ。武道もバテる。

7月26日(火)曇 起床(6:00)
 沈澱する。

7月27日(水)快晴のち雨 起床(3:00)―出発(4:21)―平蔵谷出合(4:50)―源治郎尾根取り付き(5:08)展望台で休む(7:32)―源治郎尾根T峰着(9:10)―源治郎尾根U峰着(10:30)―アプザイレン終了(11:55)―剣岳山頂(12:46)―剣岳山頂発(13:10)―前剣(14:37)― BC着(15:55)
 武道が頬にけがをする。剣岳山頂着 一年生それぞれが中村氏にコールを披露する。西村の頓狂なコールがうける。

7月28日(木)雨のち曇のち快晴 起床(3:00)―再起床(6:20)―出発(9:10)―長次郎谷出合(9:27)―インゼル着(10:55)―取り付く(11:05)―登攀終了(13:30)―下る(14:10)―取り付きに戻り、参拝に行く(14:38)―長次郎谷を下り始める(14:58)―長次郎谷出合、休憩(15:32)― BC着(16:50)
 3時起床。風雨が強いため6時起床に変更。中村氏、小澤、宮崎の3人でY峰Aフェースを登りに行く。BCで、宮崎は小澤の飲みかけの缶ビールを割り、顰蹙を買う。

7月29日(金)快晴 起床(3:00)―出発(4:17)―長次郎谷出合(4:58)―T、U峰間のルンゼ下、アイゼンをはく(5:50)―U、V峰のコル着、U峰を登りに行く(8:00)―コルに戻る(8:45)―V峰着(9:20)―アプザイレン(9:40)―W峰(12:10)―X・Yのコル着、参拝に行く(14:00)―長次郎谷を下り始める(14:37)―長次郎谷出合(15:27)― BC着(16:47)
 W峰着。後立山や槍ヶ岳が見え、とても気持ちがよい。

7月30日(土)快晴 半沈 起床(5:00)―出発(6:37)―先発隊、テントに帰る(11:00)―後発隊出発(12:07)― BC着(15:55)
 小澤、西村、武道の先発隊が別山岩場に出発。

7月31日(日)快晴 起床(3:00)―出発(4:14)―長次郎谷出合、西村けがをする(4:55)―登り始める(5:12)W峰下インゼル着(6:55)―取り付く(7:10)
【Aフェース組】(7:10〜9:00)インゼル着(9:30)
【Cフェース組】(7:10〜11:20)インゼル着(13:00)
 Y峰下のインゼルに着く。ここから善福の体調が悪いため、予定を変更してAフェース、小澤―西村、Cフェース、宮崎―尾原で登ることに決定。
【Cフェース組】小澤―武道 登り始め(10:10)―Y峰の頭着(15:00)―インゼル着(15:52)―長次郎谷出合(16:40)― BC着(17:53)

8月1日(月)快晴のち曇 沈澱

8月2日(火)快晴 起床(3:00)―出発(4:05)―長次郎谷出合(4:43)―レリーフ横に着く(6:00)―小澤―善福でAフェースを登り始める(6:27)―登攀終了(8:10)―合流(9:20)―X・Yのコル出発(9:40)―八ツ峰の頭(10:37)―池ノ谷乗越(11:04)―剣岳本峰着(12:12)―剣岳発(13:00)― BC着(15:31)

8月3日(水)快晴 起床(6:00)―出発(9:55)―別山乗越(10:43)―雷鳥平着(11:52)―室堂ターミナル着(12:50)―立山駅着(15:18)―富山駅着(16:49)
 富山に着いて、風呂に入り、荷物を発送して打ち上げ。

感想 西村裕明
 大学に入ってたったの3,4ヶ月で、あの日本アルプスに行けるというのは、大きな喜びと不安の出発だった。三田平までのボッカは今までに経験したことのない予想外の重さとなりつらいものだったが、BCを張った後に見る剣岳は素晴らしいものだった。すべて初めてのことばかりで面白いのだが、それよりきつさが先行した。雪訓は中でも一番つらいものだった。別山の雪訓、長次郎谷の雪訓、嫌なものばかりが思い出されるが、雪渓での帰りのグリセードは大変面白かった。Aフェースにも登ったが、天気、景色ともによくあまり怖さもなかったので、快適な岩登りとなった。定着での数少ない楽しい思い出だ。2週間の定着は夏山の雰囲気が少しはわかり、生活技術の向上にかなり役立った合宿だったと思う。

尾原正和
 初めての長期合宿だったが、きつかった。とにかくきついの一点張りであった。僕の記憶によると二度ほどバテてしまったような気がする。1度目は入山早々、剣御前小屋に着く前にバテてしまったような気がする。なんとも情けないことであった。
 二度目は長次郎谷にての雪訓の帰りだった。剣沢でぶっ倒れてしまった。自分でももうちょっと持久力があると思っていたのだが、甘かった。
 しかし、こんなきついことばかりではなくて、楽しかったことなども多かった。例えば、沈澱の日なんかはみんなでテントの中でボーとしていたが、外の風を耳にしながらのHemingwayは、よかったし、源治郎尾根をやったときは天気もよくてとても楽しかった。
 とにかく、山のつらいところ、楽しいところがちょっと分かった合宿であった。

善福孝仁
 山岳部に入ってから初めての長い山行で少し不安であったが、定着合宿が始まるとその不安が現実のものとなりきつい思いをした。
 最初の雪訓では雨は降るし、雪は冷たいしでとても苦しい思いをした。雪訓も終わりになったころ、天気が次第に回復してきて素晴らしい天気に恵まれて剣岳からの景色はとても気分のよいものであった。
 Aフェースに登ったときはAフェースの高さに圧倒されてしまい登るのが怖かったが上に登ってみると雪渓の下のほうから登って来る人がとても小さく見えたり、景色がとてもよかったりで気分爽快であった。この定着合宿で自分が何をえたのかよくわからないがきっと役立つときが来るだろうと思う。

武道博
 今回の夏山定着は、北アルプスの剣沢であった。初めの印象としては、名前が北アルプスというだけあってスイスの山々を思い浮かべる見事な景色であった。約50kgの荷物を背負っての雷鳥沢から剣沢までのボッカは、多少はきつかったが二度の高隈山ボッカと日々のボッカの練習のおかげでそれほどでもなかった。
 だが雪訓の4日目ごろにテント慣れしていないための睡眠不足と今までの疲れのため、その日は死ぬほどきつい目にあってしまった。そして、そのような経験のため体力が少しついたのだろうか、それからは食欲も出てきて比較的体調もよく結構充実した日々が送れました。


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