山行名 安房川北沢右俣(途中で尾根に逃げる)
入山山域 安房川北沢右俣
山行日 1994年4月30日(土)〜5月7日(土)
メンバー L中野渉3 原田聖久3 井上龍一郎1

行動記録

1994年4月30日(土)晴れ
 鹿児島港北埠頭〜宮之浦〜三穂野さんのレンタカーに乗って楠川〜三本杉。林道を歩き白谷雲水峡〜白谷山荘。晴れ、晴れ、快晴。

5月1日(日)晴れのち曇
 山荘〜辻峠〜小杉谷にベースを張る〜トロッコ道〜大株歩道入口〜なおもトロッコ道終点まで行く。入渓〜快調で明るい沢だったが、5bほどの滝を荷揚げして乗っ越すとすごいゴルジュ。左を巻く。行けども行けどもゴルジュは切れない。ルンゼに追い上げられ大高巻きになる。濡れたルンゼのトラバースに肝を冷やす。やっと沢に降りる。
 またゴルジュ、やや広い。また高巻き。鹿道らしきところから沢に降りる。しばらく行くと20bの大滝。左に、小沢が入る。右を巻く。また3段40bくらいの大滝。右の枝沢を登って逃げる。枝沢の右の尾根に入る。尾根を藪こぎ、また藪こぎ。井上のペースが遅い。小さな鞍部の手前でビバーク。星が出て寒い。鹿や猿の鳴き声がする。

5月2日(月)晴れのち霧
 出発。一つ尾根を越えて二つ目の尾根を越えようとすると、人の声が聞こえて、高塚の縦走路へ出た。高塚小屋方面に下り、高塚小屋でラーメン。小杉谷へ下る。昼から休養。安房川で写真を撮って遊ぶ。この日は前半は晴れであったが、3時半頃からガスが湧き出す。

5月3日(火)雨
 中野、別れて帰る。テントを詰めて出発。雨がまた強くなり、大株歩道入口で本降り。濡れながら進む。高塚小屋の鞍部にテントを張る。寒い。となりのテントの人がペンチを借りにきたがない。コールマンが壊れたそうだ。EPIを貸してやる。御礼に紅茶をもらった。
 夕方から日がさす。縄文杉まで水を汲みに行くのがつらい。テントが10張りぐらいある。夜、星が出る。井上、絶不調、薬を飲む。夜中3時ごろ、タバコを吸いに外に出てみると、大阪の10人くらいのパーティがヘッドランプを照らして安房川の方面へ降りていく。道が違うと教えたら、何も言わずに縄文杉の方へ行った。

5月4日(水)雨のち晴れ
 寝坊して起きると8時半だった。新高塚小屋に泊ることにして、雨がやむまで待機。雨があがって登り、下り、登り、少し下って小屋に着く。小屋の手前辺りからポカポカ陽気になる。井上は、まだ具合が悪い。テントを干す。FFCCの人と話していたら、黒稜会の小山田君のことを知っていた。九州若手No.1だということだ。小沢昭一を聞いて寝る。井上、熱がある。

5月5日(木)曇
 朝、雨ではないが曇。5時に起きたが、井上寝ている。よほど具合が悪化しているらしい。皆が小屋を出て次の登山者が休憩に訪れる頃出発。坊主岩の裏の展望台に着いたとき、大阪と東京から来たヒゲとおとなしそうなおじさん2人に会う。井上がうんこをしている間に屋久島の自然について語る。鹿之沢に行くそうだ。
 平石まで来ると風が強い。岩屋の中で休む。宮之浦岳は頂上だけ曇っている。焼野でテントを張るが風の通り道で、テントが半分べっしゃげた様になり、フライの紐も何本か切れる。戦々恐々とした一夜を過ごす。

5月6日(金)
 永田に向かってコールをかける。まず永田岳に登る。屋久笹が風に揺れてきれいだ。途中、昨日の二人組に会う。チンポ岩に感激していた。永田岳山頂。見える、見える。永田部落、口永良部、ネマチ、小障子、障子の岩、ルンゼ、谷。永田が一番好きである。永田岳北尾根に行きたくなる。
 永田岳を降りると、昨日テントを一緒に張った人と会う。花山に行って、鹿之沢に戻り、永田部落に降りるそうだ。今度は宮之浦岳に登る。風が強い。しかし、景色は抜群によい。永田岳が見える。坊主岩、平石、反対側には大きな安房岳、投石岳、黒味岳、種子島も見える。こんなことは、初めてで、はしゃいでいたが井上の顔は暗い。風邪をひいて、腹を壊している。頂上で写真を撮って下る。
 翁岳の別れでヒゲとのほほんが大きな岩峰を目指して登っている。行きたかったが、井上の不調で止める。トースト岩を左に見て沢を登ったり下ったりしながら進む。投石平で紅茶を入れようとしたが、風の通り道で沸かない。諦めてそのまま進む。花之江河に着くとエイト環をガチャガチャいわした3人組がいる。荒川本流をやったそうだ。初心者向きの明るく楽しい沢だそうだ。その人はWVのOBでガイドだそうだ。
 湯泊に行くか石塚に行くか、淀川に行くか迷ったが、井上の具合を考えて淀川に下る。トーフ岩がきれいだ。淀川の小屋に着くとヒゲとのほほんがいた。小屋の中に泊る。焼酎を全部空ける。

5月7日(土)
 林道に向かって歩く。1ピッチで着く。ヒゲとのほほんと林道で一緒になる。尾之間に行くそうだ。そのまま我々は林道を下る。川上杉、紀元杉と通る。紀元杉の近くのつがの木の年輪を数える。457年だった。屋久杉ランドまで遠い。バイクと車とすれ違う。やっとついて長めに休憩する。なおも下る。工事現場の横を通る。太忠岳がきれいに見える。トラックが横を通り乗せてくれる。永田部落の人でとても助かる。ヒルの話や永田岳が低くなったという種子どん、屋久どんの話を聞く。安房まで乗せてもらう。南の島の男という感じで、とても感じがよい。
 バス代990円。井上に2500円借りる。フェリー。今回の山行は晴れが多くてよかった。永田岳が一番きれいだった。沢には不満が残る。しかし、新一年生を加えてこれまでになく面白かった。これからの課題は永田岳北尾根と小楊子川だ。
(原田聖久)


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