山行名 屋久島宮之浦川(途中で尾根に逃げる)
入山山域 屋久島宮之浦川
山行日 1995年3月13日(月)〜3月20日(月)
メンバー L原田聖久3 石原田(探検部) 宝楽(探検部)

行動記録

1995年3月13日(月)タクシーを降りる(18:15)―モチゴヤ沢(20:10)―林道テント(21:00)
 一次合宿終わりの日。2時の飛行機で皆帰る。宮之浦パーティだけ飛行場にとり残される。なんだか帰りたくなる。宮之浦港に荷物を預け、まつばんだタクシーで宮之浦林道に入る。途中工事中で車を降りる。(6時過ぎ)そこから歩く。やっとモチゴヤ沢を渡る。ナカオ沢の手前で道が二つに分かれている。地図にはない。右へ行く。(これは間違いだった。右の林道にだいぶ入った所で天泊)

3月14日(火)晴れ快晴 出発(7:40)―カネオリ出合(8:10)―入渓(8:30)―ナベカケ沢出合(9:30)―屈曲点M4沢出合(11:05)―マンベー淵の大スラブ下(11:20)―第1巨石(11:25)―第3巨石(11:25)―第3巨石乗越終了(12:10)―白糸の滝(12:20)―F10の高巻き(12:30)―F11(12:50)―龍王滝(13:05)―休憩後、出発(14:05)―M5に入る。M5巨岩乗越(15:00)―高巻きに入る(16:10)―テント(17:50)
 分岐まで戻り左の道を行く。やがてカネオリ谷出合の潜水橋がある。潜水橋から壊れた吊り橋が下流に見える。身支度を整えいざ入渓。楽ちん楽ちん。難場らしい難場はほとんどない。インゼルが結構あってナベカケ沢からは、坊主岩がうっすらと見える。この頃から上はガスってきている。薄緑色の淵をたたえた美しい沢をなおもどんどん進むと前方左岸に大スラブが見えてくる。大大大スラブ、つるつるの見たことのないような大ゴルジュ。スケールが全然違う。第一の関門は第1巨石。これは左から入って岩の隙間のトンネルをくぐる。第二巨石はいつのまにか通り過ぎていた。驚いたのは第3巨石でまさにバカ石である。ガバーッと谷をふさいでおり、でか過ぎる。右岸に残置ハーケンとアブミがぶら下がっており、吊り上げとA0で越える。その後、右岸に白糸の滝(見事)を見てF10を高巻く。そこまで嫌らしい巻きではなかった。F11は、フリクションを効かせて登る。その頃からとてつもなくでかい龍王滝を遠望できる。龍王滝は写真とは大きさが全然違う。右からはM5沢が入っている。滝壷まで行って1時間ほど遊ぶ。ヌードになったり泳いだりする人もいた。一段落ついたので、大滝を巻きにかかる。M5沢に入って巨岩のある所まで行く。そこから巨岩の乗越でだいぶ時間を食う。藪に入ったら入ったでスラブに頭を抑えられ、何度もあっちこっちする。この間にどんどん雲は谷に近づいてくる。ザイルを出したり、いやらしい所を登ったりしてやっと安定した藪をこいでいると思ったら、いきなり藪は切れて我々はスラブのど真ん中の林のテラスに立っていた。日も暮れかけ気力も失せ、ぼんやりとした不安を感じながらここでビバーク。

3月15日(水)高曇りのち雨 出発(7:45)―トラバース完了(9:50)―藪こぎ(10:10)―稜線(11:50)―1650m地点テント(16:30)
 天気予報は雨になるという。朝一番にスラブのトラバースをやる。順層のカチッと決まるスラブでよかった。でもセルフビレーが頼りなくてひやひやした。計画変更。本流とM5沢の間の尾根に逃げることにする。案の定、稜線について雨が降りだした。雨の中を藪こぎ縦走、雪がたくさんあって足がじんじんする。ガスが出てきて尾根上のどの辺りか分からない。へどの出るほど藪こぎして森林限界の岩峰の下でビバーク。岩の隙間は鹿の休憩所らしい。糞がたくさん転がっていた。

3月16日(木)ガスガスガス、真っ白
 沈澱。

3月17日(金)晴れ 出発(5:05)―永田岳X峰(小障子)(5:10)―ネマチのコル(5:30)―ネマチ峰(7:45)―永田岳(10:40)―焼野(12:00)―宮之浦岳(12:25)―平石岩屋(13:30)―坊主岩(14:35)―第二展望台(14:55)―新高塚小屋(15:20)
 ここはX峰の直下であることが判明。ネマチの影がくっきり見える。X峰、ネマチのコルへと行く。ネマチのコルは硬い雪渓が詰まっている。ネマチの方からは、ザイルを出し慎重に行く。地下タビとアイスハンマーなので滑ったらおしまいである。ネマチに登ったり下で雪渓訓練をしたりしてゆっくり行く。雪渓訓練で悪乗りしすぎて大変疲れた。V峰の下で永田川からガスがわき、永田岳が分からなくなる。やや尾根を巻くような感じで進む。ガスが切れて永田の道標が見える。大急ぎでそこへ行き、永田岳に登る。これから後は道がある。永田岳と宮之浦岳のコルで国際基督教大の人にかりんとうをもらう。とても甘かった。焼野から空身で宮之浦岳を往復する。積雪は2bくらいか?足がじんじんする。踏み跡を辿ったが、結構藪こぎをさせられる。新高塚小屋に着いたときには、持っているタバコが知らないうちに床に落ちるくらい手の感覚がなくなっていた。

3月18日(土)出発(9:00)―高塚小屋(9:55)―縄文杉(10:05)―ウィルソン株(11:30)―トロッコ道(12:10)―楠川分岐(13:50)―辻の岩屋(14:45)―辻峠(14:50)―白谷山荘(15:15)
 縄文杉まで来ると雪はほとんどなくなり、どんどん進む。白谷山荘で女子探検部と会い、食料を食わせてもらう。白谷山荘泊り。

3月19日(日)
 白谷からくぐり杉を越えたところで原生林歩道に入る。遠回りだったが、初めてだったのでよかった。白谷広場につき、林道を歩いて下る。途中でヒッチハイクして宮之浦港につく。その晩は、民宿に泊る。

3月20日(月)
 適当に暇をつぶして16時25分の飛行機で帰った。
(原田聖久)


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