山行名 夏山二次定着 北アルプス剣沢
入山山域 北アルプス剣岳
山行日 1995年8月7日(月)〜8月12日(土)
メンバー L原田聖久4 原田光一郎2

行動記録

1995年8月7日(月)
 二人を残して皆、帰って行く。室堂まで見送りに行く。娑婆に帰って行く6人はとても嬉しそうだ。恨めしくバスを見送って剣沢に戻る。拓殖大の石田さんとバス停の上で再会する。帰る途中、みくりが池で下山者にウィスキーをもらう。雷鳥沢への下りで長次郎谷で会った3人組に会い、食料をたくさん分けてもらう。別山乗越ののぼりで派出所の金山さんとも会う。この日は春ちゃんもやってきてテントから花札を持っていった。

8月8日(火)
 Aフェース魚津高ルートをやるつもりでテントを出る。しかし朝っぱらから派出所のお巡りさんが来て、「ヘリが来るのでテントを押さえて欲しい。」というので出発時間を遅らせてテントを押さえる。けが人が背負われて遭難碑にやってきた。顔に包帯や絆創膏を貼っている。まもなくヘリが来てけが人を乗せ剣の谷へ消えた。俺たちも長次郎谷出合まで乗せて欲しかった。出発していつもの道を下り、登る。長次郎谷のクレバスの出ているところでチンネでビバークをしたパーティと会いチンネ情報を仕入れる。チンネには誰もいないそうだ。Aフェース基部に着くとガスで何も見えない。1本目のピンから上が見えないので岩屋で待機する。九産大の椙山と泉君が1ピッチ目に取り付いていた。ガスが全然消えないので昼まで待ってこの日は下る。グリセードで少し下るとガスが晴れてきた。どうもX・Yのコルの上だけ濃いガスらしい。今日は光一郎の誕生祭。差し入れのビールを開け腹いっぱい食う。二十歳だ。堂々とビールが飲める。堂々と焼酎も飲める。今まで散々飲んできたのに、気持ちを新たに、彼はまた飲んでいた。

8月9日(水)
 Aフェースを目指す。たくさんの人が取り付いていた。立命館大学の次に魚津高ルートに取り付く。1P目、聖久、ドッペルロープでビビりながら登る。小澤さんと来たときとルートが違うような気がする。2P目、光一郎、リッジを順番待ちしながら快調に飛ばす。本人は「変化に富んで面白い岩でした」といっている。3P目は、傾斜の落ちたリッジを行き、無事Aフェースの頭に着いた。BフェースやCフェースで赤メットや青メットが登っていた。北壁のひだも一つ一つ見えた。帽子も白く光っていた。のんびりした後、Aフェースの基部まで降りる。今日はビバークの用意をしてきたので八ツ峰縦走をしようとしたが、X・Yのコルでだるくなって降りることにする。グリセードの溝が深く掘られていた。長次郎谷出合で岡山大学探検部の真実さんとしばし語る。長次郎谷出合からの登り返しはガスが出てかなり幽玄的だ。天気はどんどん悪くなるようだ。

8月10日(木)
 大雨が降る。テントがひしゃげる。テントの中に水溜りができる。10時ごろまで寝て、ラジオを聞いて、歌って、駄弁って、飯食って寝る。鹿児島も大雨らしい。

8月11日(金)
 また大雨だ。小澤さんと来た2年前の山行を思い出す。雪渓が来たときより大分細くなっている。明日は下山だ。

8月12日(土)
 下山日の日、朝飯で残り物をほとんどたいらげる。ゆっくりテントをたたみ、荷造りしたのち、春ちゃんに挨拶して別山乗越へ登る。振り返り、振り返り室堂まで行く。だれた。気が抜けてバスに乗った。久しぶりにテレビを見た。立山駅でビールを飲んだ。五十嶋商店のおばちゃんは相変わらずだった。
(原田聖久)


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