山行名 夏山定着合宿北アルプス剣沢
入山山域 北アルプス剣岳
山行日 1997年7月31日(木)〜8月12日(火)
メンバー CL西村正也3 SL貝原洋平2 SL矢内英之2 鈴木太郎3 天野稔2 江口佐智子2 黒田直子1 松本俊介1

行動記録

1997年7月31日(木)晴れ 部室(12:10)―西鹿児島(13:02)―宮崎港(19:10)
 後発隊は、たった4人で鹿児島を出発する。たくさんの人達に見送られての出発だった。荷物が鬼のように重くてこの先が思いやられる。

8月1日(金)曇 大阪南港(7:30)―大阪発(11:00)―富山着(18:18)
 フェリーの船員さんも山好きで荷物をペットを預ける部屋に置かせてもらった。その船員さんと港に接岸するまでしばし話をする。剣のことをとてもよく知っておられた。ここからいつものように満員の地下鉄に揺られ、梅田の登山店で装備を買い求める。あとは北陸線を乗り継ぎながらの旅だ。富山駅に着いたら急いで食糧を買い出した。そのあと夏祭りの花火を公園で見た。

8月2日(土)晴れのち曇 富山発(5:41)―立山着(6:41)―立山発(7:40)―美女平(8:00)―室堂着(9:00)―室堂発(9:40)―雷鳥沢(10:10)―別山乗越(11:50)―剣沢BC(13:50)
 予定通り始発電車に乗り込む。土曜日で人が多く立山駅でケーブルが1時間待ちだった。ここで黒田と合流した。美女平でお楽しみの荷物の重量測定をした。45キロだった。ふざけるなと言いたくなるほど重かった。室堂で薄汚くなった縦走隊と合流した。今まで重かった装備を全部縦走隊に押し付けて出発した。

8月3日(日)晴れのち曇 起床(3:00)―出発(4:30)―剣沢雪渓(雪訓)(5:00)―BC(10:05)
 今年は雪が少なく別山にも剣御前にも十分な雪がないので大雪渓で雪渓訓練をやることにする。あまり下るとだるいのでちょっと下った所にバケツを掘ってピッケルストップの練習をする。今年は経験者が多いので楽だ。黒田と松本だけ繰り返し何度も練習して他の連中はグリセードなどをして遊んでいた。アイゼン歩行、キックステップ、スタンディングアックスビレーの練習もあっけなく終わらせてBCに戻って昼寝をする。昼過ぎにお巡りさんが来てヘリが着陸するからテントを押さえてくれと言ってきたので待っていたけどガスが出てきたのでヘリは引き返していった。

8月4日(月)雨のち曇 沈澱
 トイレに行くのも怖いくらいの濃霧で雨も降ってきたので沈澱。昼過ぎから雨が上がったので野営管理所横の岩でボルダリングをしたりして暇つぶしをした。黒稜会の永留さんが文登研できていて日本酒とビールをいただいた。一緒に飲めなくて大変残念でした。日本酒は2日もかからず西村が飲み干しました。

8月5日(火)暴風雨のち曇 沈澱
 日本海を前線が通過し、剣沢は未明から暴風雨になった。風が集中する剣沢は台風並の強風が吹き荒れ、4人用テントがつぶされてしまった。4人用テントは諦め、3名が剣沢小屋に避難した。夕食時にみんなで話をした結果、4人用テントが使えなくなったことと台風が接近しているので合宿の続行不可能と判断して下山することにする。この夜は余った食料を減らすべく豪華に酒盛りをした。

8月6日(水)曇のち雨 起床(5:30)―出発(8:30)―室堂(11:30)―別山乗越(13:00)―別山(13:30)―BC(14:10)
 西村と松本は沢登りのためにしばらく剣沢に残ることにした。西村と松本以外の6名は下山していった。全員で室堂に行き2人でBCに戻る。帰りは別山経由で硯ヶ池を見て帰った。人の少なくなったBCは寂しい。

8月7日(木)曇のち晴れ 起床(5:00)―出発(6:30)―平蔵谷出合(7:30)―平蔵のコル(10:15)―剣岳山頂(11:00)―平蔵のコル(12:00)―平蔵谷出合(14:00)―BC(15:10)
 朝はガスっていて今日も沈澱かと思われたが、時間が経つにつれだんだん晴れてきたので出発する。やっと今年初めて雪渓登りをする。最初はガチガチに雪がクラストして大変だったが、途中から雪が腐って歩きやすくなる。西村は快調にキックステップを刻んで登っていくが、松本は初めての雪渓登りでビビっていた。だんだん差が開いていく。松本はすでにバテていたが、ゆっくり剣岳山頂に立つ。天気がよくて気分がよかった。そして昨日下山しなくてよかったと思った。下りも平蔵谷を下った。最初の40bのみザイルを使用した。後はグリセードで下ろうと思ったが、松本がバテていたので途中からアイゼンを履かせた。剣沢までの登り返しの通称「通学路」は各自のペースで帰った。はじめてビールがうまかった。

8月8日(金)雨のち曇 沈澱
 朝からすごい雨だ。台風が接近してきたが、以外に遠くを通過するのでやり過ごすことにする。二人でテントの周りの石垣をさらに高く積んで寝た。

8月9日(土)曇のち晴れ 起床(3:45)―出発(5:15)―長次郎谷出合(6:30)―X・Yのコル(8:30)―長次郎のコル(11:00)―剣岳山頂(11:20)―BC(13:45)
 今日も朝のうちガスっていた剣岳だが、長次郎谷出合に着くころには晴れてきた。たくさんの人が長次郎谷雪渓を登っている。松本も雪渓に慣れてきたみたいで順調に高度を稼ぐ。台風の接近で生暖かい風が吹いてくる。X・Yのコルから熊ノ岩上部を通って左俣に入る。熊ノ岩からY峰を見るとABCDの各フェースにびっしり人がしがみついていた。左俣に入って傾斜のきつくなった雪渓をキックステップを刻みながら進んでいくが、本峰北壁を登っているパーティがさかんに落石してきてその音だけでかなりビビった。最上部にクレバスがあってこの乗越に苦労した。ザイルをつけてダブルアックスぽくこれを越えた。これを越えたら後は楽に行けた。今日は日本海方面の展望が抜群だった。帰りは別山尾根をチンタラ下った。一般道はおばさん達の遅さにイライラして、追い抜いたら上から落石されそうでそれはそれで怖かった。

8月10日(日)雨 沈澱
 台風11号が日本海北部を北上していった。予想通り剣沢では風速40bくらいの強風が吹き荒れた。テントは強い石垣に守られて大丈夫だった。しかし、上のテント場はかなりの数のテントが飛ばされたようだ。大騒ぎになっていた。

8月11日(月)雨のち晴れ 立山遠足
 源治郎尾根をやる予定で朝から準備をしていたが、濃霧と雨で出発を見合わせる。昼からやっと晴れてきたので松本は立山遠足へ行き、西村はBCで洗濯をしてのんびり過ごした。夕食は剣を見ながら外で食べた。

8月12日(火)晴れのち曇
 朝からダラダラ下山の準備をする。下山日に限って晴れる。意地悪な天気だ。強風でテントを飛ばされないように注意しながらテントを撤収する。帰りの荷物は行きより明らかに重く、40kgは越えている。みくりが池への登りで泣きが入る。へとへとになりながら室堂に着いた。(西村)


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