山行名 北アルプスブナクラ谷・北方稜線
入山山域 北アルプスブナクラ谷・北方稜線
山行日 1998年8月9日(日)〜8月13日(木)
メンバー L矢内英之3 香川浩士1

行動記録

1998年8月9日(日)晴れ 起床(4:00)―出発(5:30)―馬場島着(9:50)―馬場島発(14:50)―ビバーク地着(15:40)
 早月小屋のキャンプを撤収し馬場島に向かう。ここで西村さん、江口さん、矢木君の白神隊を見送る。今日のうちに行けるところまで行こうと出発する。釣り橋は渡らずに進み鉄のはしごを登る。そのまま沢を遡ろうとするが水量が多くて引き返した。沢のそばでビバークをしようとしていると、山の方から地元の人が降りてきて、赤谷山までは道があるがそこからは道がはっきりしないから、ガスが出たら引き返したほうがよいといわれる。夜、月明かりがまぶしくて目を覚ます。こんなことは初めてで静かに感動した。

8月10日(月)曇時々晴れ 起床(3:30)―出発(5:00)―ブナクラ乗越(8:30)―赤谷山(10:30)―白萩山(12:35)―赤ハゲと白萩山のコル(13:00)―赤谷山着(14:30)
 今日は本格的に北方稜線へ向かう日だ。ブナクラ谷の右岸沿いにある登山道を登っていく。しかし、沢の水がなくなる地点を見逃してしまい、水を取りに戻るというミスをしたが順調に進む。ブナクラ乗越からの稜線上の自然は素晴らしかった。赤谷山山頂の横には小さな池がある。これから水が貴重になってくるので、この茶色の水を沸かして飲むことにした。この茶色水で炊いたご飯は炊き込み御飯のようであった。赤谷山から少し下った所に岩屋があったのでここに泊まることにし、荷物を少しでも先に運んでおこうとデポしに進む。赤谷山から先はわずかな踏み跡があり、わかりにくい所は前方の枝に赤布が結び付けてあったのでなんとか進めた。あと、巨大な野イチゴを食うと酸味があり、おいしかった。デポした帰り道、白馬岳などの北アルプス連峰を望みながら草原に寝転がったのは印象に残っている。(香川)

8月11日(火)曇のち霧 起床(4:15)―出発(5:20)―赤ハゲ(7:30)―白ハゲ(8:30)―大窓(9:40)―池ノ平山(14:50)―池ノ平小屋(15:30)
目覚める。樹林の中の岩屋なので天気がよくわからない。白萩山が時々見えるくらいだが時間と共にガスも昇って晴れあがる。朝露で赤谷から白萩山までは草原の巻道ではこけまくる。下りはシリセード。道がよくわからん。赤ハゲまでは、道を忠実に行くがいつしか藪こぎに。少し藪をこぐと赤布がありホッとする。白ハゲは草原の山。ガスが濃く向こうから山や尾根がモワッーと時々浮かび上がる。地図で方向を確認してズンズン下る。大窓までここから小黒部側を巻いたり稜線を忠実に辿る。大窓へは小黒部を巻いて下るのであろうがハイマツの枯れ木を伝ってガレを目指して下っていった。途中、ハイマツがぽっきり折れ、矢内きりもみしながらおちた。ガレからトラバースして大窓につく。ここから急登の連続であった。赤布はもうない。途中ピークを巻くとき凹角を登るところで時間を費やす。池ノ平の手前のピークの道は崩壊していてどこへ行けばいいのかわからなかったが登る。迷ったらしい。うろうろすると池ノ平山らしいピークがあるので、地図を見るとあっていた。小窓に行こうと思ったが天気が悪かったので引き返す。池ノ平小屋に着くと茶をご馳走してくれた。土間にも寝かせてもらえたし、酒もいただいた。飲み過ぎて吐いてしまった。小屋で知り合った喰田さんが早月小屋で俺が払うから食っていけといった。夜から激しく雨が降ってきた。

8月12日(水)雨強し 起床(6:00)―池ノ平小屋(7:10)―二股ビバーク(8:20)
 熟睡した。朝、雨が激しく降っていた。弱くなったころを見計らって出発。二股でビバークして明日の天気にかける。はじめは平らなよいところにピッケルをポールに寝床を作って30分くらいうとうとしたが、雨が激しくなってきたので濁流の中を尾根まで逃げてそこで張った。泥まみれ、かつずぶ濡れで寒い。バーナーで暖まって着替えて寝る。香川はあまりよく眠れなかったようだ。川床をごろごろ石の流れる音がする。

8月13日(木)雨 起床(4:00)―出発(6:20)―真砂沢ロッジ(7:20)―剣沢(9:40)―別山乗越(10:10)―室堂(11:50)
 寒い。雨は弱まった。沢の水も引いている。真砂沢で原田さんと然さんに再会。カップラーメンと牛乳をいただく。再び雨が降り始め、弱くなったころ出発。剣沢では風雨が吹き荒れていた。雨具がぶっ壊れた。こんな天気の中、剣御前小屋目指して社会人がたくさん登って来る。待ち時間だけでもかなり食った。(矢内)


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