山行名 冬山合宿
入山山域 北アルプス鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳
山行日 1998年12月24日(木)〜1月2日(土)
メンバー CL矢内英之3 SL松本俊介2 江口佐智子3 香川浩士1 西村正也4

行動記録

1998年12月24日(木) 部室(18:20)―大阪へバス出発(19:00)
 西駅前バス乗り場にて皆に見送られつつ出発。いただいたさまざまな餞別の中にあったケーキとシャンペンで出発とクリスマスイヴを祝う。

12月25日(金)晴れ 大阪(7:00)―信濃大町(23:06)
 JRで移動したり、立ち食いそばを食べたり松本で買出しをしたりする。途中、隠れた餞別を見つけ、松本(ムラオカ味噌)、香川(ハンバーグ入りトーマス)愕然とする。信濃大町での素足サンダルは寒い。

12月26日(土)曇時々晴れ 起床(4:30)―出発(6:00)―
 タクシーを降りて林道を歩く。まだ薄暗いが、雪は青く外より明るい。砂防ダムのトンネルをぬけてしばらくすると赤岩尾根。社会人パーティと交代でラッセルしながら斜面を登って行く。相対的にどうか知らぬが、自分にとっては雪深く感じる。ラッセルではまったく前進めず、社会人パワーに驚く。予定では高千穂平まで行く予定だったが、時間的に無理だったので途中でテントを張ることにした。わりと平坦に地ならししたように見えたが、いざ寝てみると結構斜めで、難があった。キムチ鍋は美味だったかな。(江口)

12月27日(日)晴れ 起床(4:00)―出発(6:30)―冷池山荘(14:00)
 今日は赤岩尾根をつめて冷池山荘まで行った。赤岩の最後の登りはザイルを出したが、トレースがあったのでノーザイルでも行けそうだ。テントは冷池山荘のそばに吹き溜まりを避けて張った。

12月28日(月)快晴 起床(4:30)―出発(6:30)―鹿島槍ヶ岳(8:40)―冷池山荘(10:30)
 快晴の中、鹿島槍ヶ岳に登頂する。山頂からの景色は素晴らしかった。午後はトイレを作ったりしてのんびりした。夕方、キジ打ちをしていると登山者2名に見られ笑ってごまかした。

12月29日(火)快晴のち雪 起床(4:00)―出発(6:20)―爺ヶ岳(8:20)―種池の少し先(10:20)
 朝、爺ヶ岳に向かっていると、後の鹿島槍ヶ岳がピンク色に染まっている。冬山の美しさに感動する。爺ヶ岳中央峰の最後の登りは強風で吹き飛ばされそうだ。じりじりと進み、登頂する。種池を過ぎて20分くらい行った樹林のあるところでテントを張った。(香川)

12月30日(水)雪 沈澱
 レーション食べてごろごろした。雪やんでくれ。

12月31日(木)雪 起床(6:00)―出発(8:00)―種池小屋(10:00)―雪洞掘り
 朝起きて外を見ると雪が腰より高く積もっている。夜通し雪かきをした結果、テントはまるで窪地に張られたようである。依然として雪は降り続く。数日は天気は回復しそうもなく、種池まで戻ることが決まる。視界は悪く、時折見つける我々の赤布が不安感を取り除いてくれた。途中嫌な斜面もあったが樹林に沿って行き種池小屋に無事到着。雪洞掘り。(松本)

1月1日(金)吹雪 沈澱
 新年を雪洞で迎えた。正月を山で迎えるのは2度目だが、雪洞の中なんて最悪だ。南国育ちの人間には寒すぎる。結局、一日中シュラフにもぐりこんで寝たきり正月を送ることになってしまった。ラジオでは天皇杯サッカーをやっていた。不況でチームが消滅することになる横浜フリューゲルスが優勝した。優秀の美を飾ったフリューゲルスにファンじゃないけど感動してしまった。(西村)

1月2日(土)雪 起床(4:00)―出発(6:25)―爺ヶ岳中央峰(7:30)―矢沢の頭(9:30)―P2(10:00)―P3(10:25)―鹿島山荘(13:00)
 ラジオにより天気の回復はないとのことで少々天気は悪いが、風は昨日より弱く出発。雪は風で飛ばされていてさくさく進む。黒部からの風はさすがに強い。中央峰を越えれば楽勝と思いきや、だんだん雪が深く、臍ほどになってくる。雪は粘っこい。P1まで視界が悪く時々立ち止まり前方確認。P1で社会人パーティとすれ違う。この天気でも登っていくらしい。P2も去年とうって変わってきれいな雪稜となって歩きやすい。慎重に下りP3、JPと過ぎ鹿島山荘に着く。山荘でお茶と漬物をご馳走になる。タクシーで大町へ行って風呂に入る。暖かい。二階の食堂で食べたが売り切ればかりで本位のものが食べれず今一つだった。(矢内)

個人感想
CL矢内英之 農学部3年
 計画した行程を踏めず残念であった。赤岩尾根は去年よりも雪が多く、核心の登りではたいしたこともなかった。あそこは寡雪のときの腐った雪や下りで苦労をするのだと思った。ピッケルの持つ部分にテーピングを巻き付けたが解けて最凍結したりしたので凍傷防止に効果があったのかわからない。だらだら長かったが雪洞も掘れたしよかった。赤岩尾根登高時、判断ミスからワカンをはいたりアイゼンはいたりして恥ずかしかった。機会があれば爺ヶ岳以南および裏銀座を縦走してみたい。スキーもやりたい。

SL松本俊介 農学部3年
 ラッセルには閉口しました。大晦日は雑炊を食べて早々と寝ました。鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳は二度目であり、懐かしくもあったが、自分を満たすものを欠いたようであった。反省としては計画書作りの遅れがあります。自分はルーズなところがあり迷惑をかけてしまいました。行動中ではラッセルのときに隊がバラけてしまうが、視界が悪いなか離れすぎると不安でした。メンバーのみんなありがとうございした。

西村正也 農学部4年
 合宿前は、実験に追われて準備にも顔を出せず、下級生にとても迷惑をかけてしまいました。すまなかったと思う反面、私がいろいろな仕事をしすぎて下級生の仕事を奪いすぎていたので、仕事を覚えてもらうためにはこれくらいがちょうどよかったのかなと思ったりした。今年の冬山は、前半は天気がよかったのですが、後半になって寒波が襲来してからは一転して連日連夜、雪が降り続いた。中途半端に逃げるに逃げれないところで沈澱生活をしたのでいる天気がよくなくか待ち遠しかった。そして、今までで一番寒い正月を経験してしまった。いろいろと忙しいなかでの冬山合宿でしたがとても思い出に残るいい合宿だったと思います。最後に山に行くために休みをくださった学科の先生方、文句も言わずに準備をしてくれた参加部員、熱心にご指導くださった三穂野OB、米沢部長にとても感謝しています。皆さんどうもありがとうございました。

江口佐智子 農学部3年
 憧れていた雪山に行く決心を3年目にしてやっとつけて行ってきました鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳。雪景色は、美しく、空気は冷たくて。痛切に感じたのはフルボッカのラッセルのつらさと(ほとんど進めず)、稜線の風の強さと、寒さ。それと社会人山岳会の方々のパワー(経験による)。何だかもう目に映るものが現実らしくなく思える体験だった。当分ボーとして過ごしたい。

香川浩士 教育学部1年
 今回、初めて冬山に登った。夏山より、かなりきつかったけど振り返ってみるとよい山行でした。印象に残っていることは、尾根をつめて行く時のしんどさ、強風の恐ろしさ、視界がなくなったときの対処法や危険などです。しかし最大のものは、下山後みんなで入った風呂の暖かさと安堵感でした。これからさらにステップアップしてがんばっていこうと思っています。これからもよろしくお願いします。


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