山行名 白神山地追良瀬川遡行
入山山域 白神山地追良瀬川
山行日 1998年8月10日(月)〜8月13日(木)
メンバー L西村正也4 江口佐智子3 矢木貞光1

行動記録

1998年8月10日(月)晴れ 起床(5:00)―富山(6:45)―新潟(11:57)―秋田(23:05)
 青春18切符の旅。鈍行を乗り継いで北へ北へ。途中、新潟で江口がコンタクトを買うために途中下車したため今日は秋田とまりとなる。酒田で時間ができたため夕飯を食べたり食糧を買ったりした。山形以北はとても涼しくて快適そのものだ。

8月11日(火)晴れのち雨 起床(5:00)―秋田(5:49)―東能代(6:45)―陸奥岩崎(9:17)―追良瀬堰堤(11:05)―ビバーク(16:10)
 昨日、秋田までしか進めなかったため中途半端な距離を残す。陸奥岩崎まで1890円で切符を買う。痛い出費だ。陸奥岩崎には村に一台のタクシーしかなく、そのタクシーも出払っていて午後まで戻ってこないということなので、3000円くらい多く支払って隣町の深浦から呼んでもらう。入渓点まで一万円かかった。沢はトンボとアブがとにかく多い。アブは服の上からでも容赦なく刺してくるので始末が悪い。最初の淵で竿を出す。西村が5分もかからず25センチの岩魚を釣り上げる。あまりに簡単に釣れてしまったので笑いが止まらなかった。しばらく行って大きな淵で西村が一回り大きな岩魚を釣り上げた。岩魚の塩焼きは最高に美味だった。

8月12日(水)雨 起床(5:00)―雨で待機―出発(14:00)―ダケノ沢(14:25)―ビバーク(16:00)
 朝おきると虫さされで顔がぼこぼこに腫れ上がっていた。東北のタフな蚊は防虫ネットの上からでも容赦なく刺してくる。特に江口は目の上を刺されて痛々しい。朝から雨で沢は大増水していた。なんとなく沈澱模様だったが、昼過ぎに横浜の社会人パーティが根性を出して進んでいたので負けずに僕らも進むことにする。雨がやんで幾分、水が減っていたが渡渉はおっかなかった。体重の軽い江口は流されそうだったのでザックをつかみ合って進んだ。わずか2時間だったがかなり進んだ。沢は濁っていても岩魚は釣れることがわかった。今日は西村が小ぶりな岩魚を3尾釣り上げた。西村はトンボ捕獲の極意を身につけた。これでいくらでもえさを供給できるようになった。白神トンボの採り方の極意は体を微妙に揺らしながら近づき相手を油断させ一気に手掴みすること。

8月13日(木)曇一時雨 起床(6:30)―出発(7:30)―ウズラ石沢(15:30)―ビバーク(16:30)
 水量も減って渡渉が楽になった。横浜パーティと抜きつ抜かれつだったが、彼らが滝ノ沢出合で尺岩魚を釣り上げたので負けずに我々も釣り始める。おじさんたちが岩魚の裁き方を教えてくれた。岩魚を釣ったらすぐにシメて内臓、エラを取り外して背骨の血を抜き、塩を振って保存するんだよと丁寧に教えてくれた。西村がそのすぐ上の淵で負けないサイズを2尾釣り上げて今日の釣りはこれで終了。後輩に竿を貸す。江口と矢木もそれぞれ1尾ずつ釣り上げた。つまりここでは誰が釣っても釣れてしまうのだ。ウズラ石沢に入ってビバーク地を一度決めたのだが、そこで矢木がスズメバチに刺され、しかもそのはちが再び襲ってくるので急いで逃げた。上流には例の横浜パーティがいてこの先にはビバーク地がないのでここで泊まれと言うのでここ泊まりとする。焚き火を拝借して僕らの釣った岩魚を焼かせてもらう。おじさんたちが釣った岩魚より大きかったので悪い気がしたが釣れちゃったものは仕方ない。おじさんたちに岩魚料理の仕方をたくさん教えてもらった。岩魚汁が最高においしかった。

8月14日(金)晴れのち曇 起床(5:00)―出発(6:40)―稜線(9:00)―白神岳山頂(11:30)―白神岳登山口(14:45)―不老不死温泉(15:30)―弘前(20:30)
 今日が最終日。出発早々に西村が転ぶ。嫌な予感がする。今日も横浜のおじさんたちと抜きつ抜かれつだ。滝が3つくらいあるが、さして問題はない。横に立派な巻道がついている。ここまで上流に来ても釜には岩魚が入っている。黒い魚影が動き回っている。美しいブナの林の中を沢は流れている。支流が入ると一応地図で確認する。最後に突き上げる沢を1本間違えて変なところに飛び出してしまった。まあとりあえずピークを目指して藪こぎをするのみだ。背丈以上のチシマザサの藪こぎと格闘すること約2時間。やっと避難小屋を見つけて登山道に飛び出した。白神岳山頂で紅茶を飲んでお菓子を食べたりして記念写真を撮って下った。さすが下山は早くて登山口でヒッチをして温泉まで乗せてもらった。不老不死温泉の前で矢木と別れ、江口と2人でヒッチして弘前を目指す。深浦から弘前まで乗せてくれたおじさんは夕飯までご馳走してくれた。(西村)



反省

  • アブや蚊をなめてかかったわけではないが、虫対策が万全ではなかった。東北の沢に行くときは、虫除けスプレー、虫刺されのかゆみ止め、防虫ネットが必需品だと思った。
  • 岩魚は誰でも釣れた。もっといらん食料を減らして味噌、しょうゆ、わさび、塩、油などの調味料を持っていけば岩魚三昧の生活ができると思った。
  • ザイルと登攀用具を一応持っていったが使う場面はまったくなかった。タダの荷物になってしまったが、増水したりしたら使う場面もありうるので最低限の登攀用具は持っていくべきだと思う。
  • テントは沢ではあまり使えないと思ってタープを持っていったが、他のパーティはテントを持ってきていた。屋久島などとは違って白神の沢にはテントを張れるような平らなところがあった。テン場がわかっていれば重くてもテント持参のほうが快適だと思った。
  • 稜線に突き上げるところで入る沢を1本間違えてとんでもないところに飛び出した。おかげで2時間も無駄な藪こぎをさせられた。もっときちんと地図を読めるようになろうと思った。




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