2000年夏山縦走北海道大雪山・利尻岳

富良野岳山頂から 上ホロカメットワ小屋 十勝岳からの下り 美瑛小屋 下ホロカメットワ小屋 三川台
忠別小屋 黒岳山頂 さざなみのイレブンソフト 日本最北端
スコトン岬
利尻岳(フェリーから) 礼文島
利尻岳山頂


[北海道 大雪山縦走]

期間 2000年8月18日 24日
入山山域: 十勝岳温泉〜富良野岳〜十勝岳〜トムラウシ〜旭岳〜層雲峡
メンバー: 原山 愛(2) 藤尾 紀子(2)

<8月18日晴れ> 起床4:00 十勝岳温泉発6:00 富良野岳9:15 三峰山11:15
上富良野岳11:52 上ホロ小屋12:30 遠足 上ホロカメットク山

 入山日。快晴で気持ちがいい。安政分岐までの道すがらに出会った夫婦に鹿児島からきたというと
テレホンカードをいただく。一気に元気が出て、順調な滑り出し。花の富良野岳には時期が遅かったが、
山頂からは日高の山々、富良野の町が見渡せた。第一番目の山に感動する。ここから上ホロ小屋で
熊が出やすいといわれ、おじさんのあとをつけていくとパンをわけ与えられた。上ホロ小屋周辺はすばらしいの一言。トイレも湧き水もあり、広がる景色には息を呑んだ。小屋でいっしょになった東京のご夫婦にも、写真をとっていただいたり、お菓子をもらったりとよくしていただき、層雲峡までをかなり心配してくださった。夕食中に三川台から一日できたという屈強兄さんが到着。これからの行程で水がかなり少いと聞いて、早くも下山モードになる。(N)

<8月19日晴れ> 起床4:00 発5:30 十勝岳(2077M)6:35 美瑛岳(2052M)9:17 
美瑛富士(1888M)10:55 美瑛富士避難小屋12:10

 今日は小ピークまでは順調に行く。しかし途中で、十勝岳から走り降りてくる人に「今ならグロッケン現象が見れる」とせかされ、ずんずん進んでいくが、途中でばててしまい、結局十勝岳についたときは、見えるどころか雲海が続いていた。しかし雲海の上に自分が立っていると思うとうれしくなった。十勝岳からのくだりは砂漠みたいで最初は歩きやすかったが途中でザラ峠みたいに歩きにくかった。美瑛岳までは結構あっさりと進んでいった。美瑛富士の分岐まではすごいくだり。しかし、美瑛富士にはデポしていったので楽チンだった。それから小屋までが気分的にまいった。なげー。小屋に着くと昨日からいっしょの千葉のお兄さんは今日でおりるらしい。小屋にいたおじさんからみかんをいただく。うんめえ。寝ようとしていると外で屋久島の話をしている人たちがいる。誘われたので輪の中に入らせてもらう。そして本場のジンギスカンと梅酒をいただく。明日オプタテまで荷物をもってやるといわれて期待。この日、釧路のおばちゃんと出会う。小屋付近に水なし。(I)

<8月20日晴れ> 起床2:00 発4:50 オプタテシケ(2012M)7:30 双子池9:00 コスマヌプリ 12:10 ツリガネ山ふもとのキャンプ場15:00 

 昨夜のおじちゃんたちはねっかぶっていて、荷物を持ってもらう夢は消えた。オプタテシケまでは雲海を見たりしつつ、順調に進む。オプタテシケで今日トムラウシ方面に行く北大のたくましいお兄さんに出会いそれとなくひっついていくことにする。双子池でトイレ道に入り込んでしまって三人で迷ってしまってからは3人パーテイーのようになる。双子池からはやぶこぎの嵐。とかく遅れがちな私たちをさりげなく待ってくれるお兄さんの様子がうれしかった。熊は出そうだし,やぶこぎだし、水もないしの三重苦でとても南沼まで行けそうにないと感じ出したころ、霧の中にテントがみえた。祈る気持ちでたどり着くと島根大ワンゲルの人たちが…・。三川台ではなかったが、人がいるということで+雪渓もあるということで、すぐにテントをはらしてもらう。島根の方が偶然見つけたという雪渓に案内していただくが、かなり見つけづらい崖を下っていかねばならず、教えて頂けて命が救われたと思った。あたりに熊の足跡もくっきり残っていたが、今は水にありつけたことのほうが、はるかにうれしかった。このテント場はいつ熊が来てもおかしくないところ。2度と泊まりたくない。オプタテから道跡はよくついているが、やぶで足元も見えないところがある。三川台まで行ければ水は豊富。(N)

<8月21日晴れのち曇り> 起床4:00 発5:53 三川台7:35 トムラウシ(2141M)9:55 化雲岳13:50 五色岳15:00 忠別岳非難小屋16:00

 今日の朝は水もどしもちをつくる。超楽しい。三川台に行く途中、ガスっていて、右に入るかまっすぐかまよって右の道を行く。と途中から道がない。きっとこの上に道があると思うが、すごい傾斜である。
でも紀子ちゃんは大胆である。進む、進む。上につくとパッと開けた道に出る。ちょうど三川台についたらしい。そのときガスがきれいに晴れてすごく感動。トムラウシ分岐まではズンズンと神速で進んでいく。
あっという間についたので調子に乗って休まずトムラウシに登る。と思ったよりもだるい。頂上につくと島根大ワンゲルの人たちがいた。交流を深め、カルピスをもらう。紀子ちゃん「超濃厚」とかいって飲むので私も飲むと「それ原液ですよ」と言われた。うそまじで?すごく悪いことをしてしまった。トムラウシからの下りは岩がごつごつしていた。化雲岳まではけっこうあっさりつく。五色岳は「えっ、ここ?」と思うほど何もないところだった。小屋まではハイマツがあってやぜ。今日の夕食はきんぴらごぼうと牛丼。
うまうま。(I)

<8月22日曇りのち雨> 起床4:00 発5:50 忠別岳7:11 白雲岳避難小屋11:10 遠足 白雲岳(行40分 帰30分)

 早稲田ワンゲルのみなさんと抜きつぬかれつでいく。忠別岳は一方が崖で風とうしがよく気持ちがいい。ここから白雲小屋までのっぺりとした道がつづく。愛ちゃんの高速モードにやられてしまう。白雲小屋で北大のお兄さんとまたまた再会。しっかり写真をとってわかれた。小屋は有人で泊まるのも有料だが、広くて快適なテント場はただ。白雲だけへもすぐだったけれどガスのため景色はまったく見られなかった。夜,大雨。雷がひどかった。

<8月23日霧> 起床4:30 うだうだ 発11:40 北海岳(2249M) 間宮岳13:50 裏旭キャンプ場14:16

 今日は朝2:00頃から雷がなりだして超怖かった。出発しようかなあと思ったけれどもガスりすぎていて小屋も見えないほどだった。というわけで半沈。うだうだする。テントをたたんでいざ出発。北海岳までは神速。コースタイムの半分でくる。間宮岳までくるとテント場まですぐだった。今日はすごく楽だった。(I)

<8月24日曇りのち晴れ> 起床2:00 発4:25 旭岳4:50 間宮岳6:15 黒岳8:55 五合目
10:45 層雲峡11:55

 旭岳へ朝日を見にいく。ガレガレの登りで高千穂のようだった。朝日は雲の隙間にちょろっとみえて満足。いざ!層雲峡!!おはちをまわるときは強風のため凍りつきそうだったが、黒岳石室へ下り出したとたんぽかぽか陽気。おはちには要注意だ。石室で喧嘩を見物して、最後の山、黒岳へ。景色は恵まれないながらも満足して下山。リフト、ロープウェイを横目に見つつ、膝を壊しそうな急な下りの連続に、いつかロープウェイに乗ってやると決意する。11:55、層雲峡到着。いきなりの町にきょろきょろした。縦走完結。(N)


[礼文島8時間コース・利尻岳]

期間 2000年 8月26日〜28日
入山山域 礼文島 利尻島
メンバー 原山 愛(2) 藤尾 紀子(2)

<8月26日晴れ> 起床5:00 フェリー発7:30 礼文島着9:30 スコトン岬14:03 発15:00 西上泊18:00

 稚内を出発して礼文島へ。ヒッチでトラック兄さんから聞いた、「さざなみ」のイレブンジャンボソフトクリームを食べる。これは一見の価値あり。ちょっとおなかを壊しつつバスで最北端のスコトン岬へ行く。
ここが8時間コースのスタート地点。アルバイトで漁師をしているというお兄さんが、島についていろいろ教えてくださる。明日には利尻に渡りたいので出発。丘を越えたり、漁村の中を歩いたり、おもしろいけれども、今日はなんだか最高潮に疲れがたまっていて、愛ちゃんと黙りこくってひたすら歩く。鉄府で焼きいかをもらってうれしかった。家に帰りたい…。

<8月27日曇り> 起床3:20 発4:50 ウェンナイ8:45 香深井11:04 フェリー発13:45 利尻岳キャンプ場 

 草原だった道が山道になり、曇りだし、どんよりした気持ちで歩く。笹がうざい。もういい。帰りたい。ウェンナイ近くで海岸に出て、有名な昆布取りの様子や滝が見れたりして気分が晴れてきた。ここからが楽しそうなのに、元地までは落石のため通行止め。地蔵岩も拝めなかった。ウェンナイから元地まで船が出ているようだったが、時間とお金の関係で却下。新しくできた林道コースをそのままいく。利尻行きのフェリーに間に合って上陸したけれど、キャンプ地までまた歩く。1時間程度ではあったが昨日、今日とえらいこたえる日程だった。(N)

<8月28日晴れ> 起床4:00 発5:00 利尻岳山頂8:52 テント場着12:22 味の市場13:50
フェリー発16:00 稚内17:50

 今日は一時間寝坊してしまう。荷物は1個のザックにまとめ、テントはたたまずにいくことにする。甘露泉で水を汲んでいざ出発。軽身はすごく楽。6合目からは港や礼文島がみえた。9合目からは道が悪くざらざらしている。超ヤなかんじ。利尻山山頂についたときは最初ローソク岩が見えたがすぐにガスってしまう。9合目まではすべりまくる。途中、二人ともすごくトイレに行きたくなって走る。人がいる時は少しゆっくりめで小走り。トイレにつくと一件落着。あとは味の市場でうに丼を食すだけ。うに丼+ビールうんめえ。味が全然ちがう。超新鮮。(I)

*雑感*
原山 愛 (教育学部2年) 
 今回の北海道を一言で言うと「食の旅」。北海道に入る前から食の情報をもらいまくる。山に入ると+「水の旅」。水を求めて山から山へ急ぐ。しかしその中で様々な人との出会いがあった。全体を通して自分が想像していた以上に満足。すぎ。
 今回の旅でお世話になった皆さん、そして一緒に旅を続けてくれた紀子ちゃん、たのしい旅をありがとうございました。

藤尾 紀子(法文学部2年)
 この夏は私にとって一生忘れられないものとなった。大雪、礼文、利尻での山中の出来事もさることながら、移動の過程での出来事も大変面白く、いろいろな人に助けてもらいっぱなしだった。秋田駅で一緒になった神奈川の高校生たち、チャリダ−の3人。青森から大間までのヒッチで乗せてくれて、温泉につれていってくださった新婚のご夫婦。層雲峡からおりた旭川で、美瑛小屋でジンギスカンを食べさせてくれたおじさんたちに偶然再会して、一晩泊めていただいたり、釧路のおばちゃんのところには2泊もさせていただき、観光にまで連れていっていただいた。知床を一緒にまわった東京のお兄さん。
旭川から稚内までのヒッチでお世話になった名寄のおじちゃん、大型トラックのおじさん、お兄さん。ありがとうございました。本当にたくさんのすばらしい方々と出会えた旅だった。愛ちゃんとは喧嘩が周囲から期待されたにもかかわらず、大事にいたらず。ひょっとして我慢してくれてたのかなあ?ありがとう、
楽しかったよ。

*反省点*
・大雪の水不足に参った。今回はひとり2リットルのポリタンしかもっていってなかったが、せめてほかに何リットルかぶんの水入れを持っていって、ボッカできるようにしなければいけない。
・ 熊よけに爆竹は逆効果らしい。熊が敵対視するらしい。
・ 女二人で駅に泊まるのはこわい。よって、似たような旅人で強そうな男の人にこっちから声をかけて近くに寝てもらうと安心。北海道の夏ならどこにでもおんなじような人がいる。
・ 雷についての知識がたりず、白雲で怖い目にあった。
・ 熊鈴は小さいのでもいいが、まわりが立派なのを持っていると不安になる。ラジオをふるボリュームで聞いていくのは効果的。