春山合宿北アルプス五竜岳〜鹿島槍ヶ岳

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春山合宿北アルプス五竜岳〜鹿島槍ヶ岳

期間:3月19日(月)〜4月2日(月)
《移動2日・訓練1日・実動5日・予備日7日》
山域:北アルプス五竜岳遠見尾根
メンバー:CL矢内英之(5)久保耕太郎(2)

3月19日 部室→宮崎港(フェリー泊)
西駅まで部の皆が見送りに来てくれた。電車に乗りそれからフェリーに乗った。軽量化したはずなのにザックは40kgを超えていた。夜いびきのうるさいオヤジが近くにいて、眠れなかった。
3月20日 大阪→名古屋→松本(信州大学山岳部部室泊)
40kgのザックを持っての電車の乗り換えは凄くだるい。一日中電車に揺られ、それだけでかなり疲れる。中津川駅で安いたこ焼きを食べる。松本駅まで信大山岳会の横山さんが迎えに来てくれ、信大山岳会の部室を使わせてもらう部室はすごく味のある部室で居心地が良かった。

3月21日 晴れ
信大発7:00−五竜・遠見スキー場9:00−終了13:00−ゴンドラ終了点13:50−地蔵のかしら4:15−コルにて幕営14:25
車にてスキー場へ。少し登ってから岸本氏に講習を受ける。最後に埋没訓練を行う。耕太郎自分から這い出てくる。相当恐いらしい。今度は矢内の番。埋められるや否やエアポケットを掘る。しかし、上で踏み固める足のその一撃が俺の顔付近を直撃。エアポケットが・・・。上からの声はよく聞こえる。こっちが声を出しても小さいらしく、かつ動いて出ようにも全く動かず、そうこうしているうちに酸素を消耗し呼吸が怪しくなる。ウーンこれは確かに恐い(矢内)ビーコン訓練のほかにも遭難救助のいろいろな方法なども教わった。実際に雪に埋まる経験もしたけど、1分も耐える事ができなく自ら出てしまった。すごく勉強になった1日だった。(久保)

3月22日 快晴
起床4:00−発5:35−小遠見7:00−西遠見10:20−五竜山荘12:00
トレースがあったので五竜山荘まで行けた。白岳の登りで単独の方に会った。白岳の登りのトレースは雪庇の上だと思われたので左寄りに登る。のどがカラカラだった。

3月23日
濃い霧で2m先も見えないし様子を見るが、回復する様子がなく風も強く、沈とする。ゴロゴロしてラジオを楽しんだ。チビチビウイスキーをいくのは最高である。

3月24日 ドピーカン
起床3:00−発5:00−五竜岳7:05−五竜岳を下りきった所7:40−最低鞍部への下り9:00−北尾根の頭12:00−口ノ沢のコル12:30−キレット小屋15:40
ヘッ電をつけて五竜にとりつく。富山大山岳部の人に会う。五竜からの下りがやらしくなる。朝は雪の状態は悪くなく、アイゼンがきいて恐いながらも進める。10:00くらいを過ぎると太陽光で雪がくされはじめアイゼンに雪団子が引っ付き、何度も滑落しそうになる。ルートを間違え雪崩れそうなルンゼを這い上がったり、岩盤の上にくさった雪がついている所をトラバースする時とか、泣きたくなるほど恐い思いをした。進退極まり、助けを呼んでも笛を吹いても矢内さんは助けに来てくれない。すごく腹が立った。死ぬかもしれないと本気で感じたのは生れて初めてだった。八峰キレットに着いた時はすごい脱力感に襲われ、テントに入ったら涙がこぼれた。

3月25日
昨日、広島の方で地震があり、天気図が4時、10時と書けなかった。朝の天気は風が強く、ガスっていたので様子見の後、沈とする。空身でキレットの下見に行く。ザイルを出したのですごく安心した。ランニングをとる音を聞くと、やたら気持ちよかった。

3月26日
起床3:00
二つ玉低気圧通過の為風が強く視界が悪い様子を見ても回復する見込みがなかったので、沈とする。

3月27日
沈。昨日の移動性高気圧が消えてなくなっていた。ガーンうんざりする。3沈目突入。

3月28日
日本海低気圧と台湾低気圧があり、2つ玉となって北上している。キレットで閉じ込められたら3〜4日は動けないので、逃げるようにキレット小屋を出発する。キレットの下見をしていたので懸垂地まではスムーズに行く。北峰・南峰の登りは手強かったが、ザイルをどんどん出してもらったので心のゆとりはあった。南峰から下りだしたくらいから風が強くなった。冷池に着いた時はガスっていて視界は悪かったが、これから天気が荒れると分かっていたので、無理して高千穂まで下った。途中、完全なホワイトアウトになってトレース・赤布を必死で探した。高千穂に着いた時はもうフラフラだった。食える食料をどんどん食った。この日は超シメコ天とだった。

3月29日
高千穂→下山→温泉→帰れない
昨日よりましな視界。雲がかなり水分を含み不安定だ。いくつも雪崩れを見た。雪崩れのデブリを観察すると、塊だけでも数100kgはあると見えた。視界があまりよくなく、赤布を見つけずらかった。この日飛行機で帰ろうと松本空港に行くと10分前に欠航になりかなりブルーになる。飛べよ!!

八峰キレット反省点
* 何ヶ月も前から計画を練り、思いつきで合宿の山域を決めない
* 体力、技術向上のトレーニングをもっとすべきだった
* 雪洞を掘らなかった
* 冬に携帯電話を信用しない。唐松〜鹿島槍間は不通
* 普段からギアの操作に習熟しておく

雑感

農学部 獣医 5年 矢内英之
今回の春山は前半天気がよくキレット小屋に着いた日なんか無風快晴で、まさに稜線漫歩、最高だった。技術的なことでは物足りなさを感じたが、判断的なことではミスがあったりしたのでまだまだだなぁと思った。パートナーを置いてけぼりにする癖は早急に直したい。
合宿にあたってビーコン講習をしていただいた信大の岸本君、及び車で迎えにきてくれた横山氏、部室に泊まらせてくれた信大山岳会の皆々様。どうもありがとうございました。また、下山連絡が遅れて三穂野先生、米澤部長に心配をおかけしましたことを深く反省します。

工学部 海洋土木 2年 久保耕太郎
アイゼン歩行の技術不足より何度も恐い思いをした。ザイルを出さなくてもいい所で出し、無駄な時間を使った。この合宿の中で本当に滑落死するかもしれないと思った所があった。
凄く恐くて、雪山が恐くなった。早く登りに対する自分のスタイルを身に付けようと思う。自分は何をしたいのか?主体となりこれからの計画作りたい。矢内さんにはしごかれ、世話になりました。「これからどうしたらいいのか」が少し見えた気がするような春山だった。いい経験をしたと思う。
ビーコン訓練をしてくださった、信大の岸本さん、駅に迎えに来てくれた横山さん、部室を使わせてくれた部員の皆さん、有難うございました。