山行名 夏山合宿北アルプス剣沢定着
入山山域 北アルプス剣沢周辺
山行日 2000年8月3日〜8月17日
メンバー CL香川浩士 SL久保耕太郎 SL野口みほ子 コ−チ矢内英之 天野稔 原山愛 藤尾紀子 横山美輪 渡辺剛士 塩谷寿男 篠原瑠璃子 竹之内真人 中馬佳子
OB大谷詔 原田光一郎

行動記録

8月3日 12:30部室出発 13:40西駅発 16:10宮崎駅 17:20宮崎港
今回の出発は去年と比べてかなり時間的にも精神的にも余裕があった。しかし移動は疲れる。移動も合宿の核心ではないだろうか。乗り物に乗るだけで疲れた。フェリ−では毎度のように子供の泣き声とオヤジのいびきに不眠。入山まであと2日。何故か日に日にモチベ−ションが低くなる。(野口)

8月4日 7:40大阪港 9:40大阪駅 12:30同発 20:13富山駅
大阪に着き、IBSに行く。皆、それぞれの自分の物を買い、出発。IBSでエイト環のアクセサリ−をいただく。大阪−長浜−福井−金沢−富山と乗りついで行く。長浜では生鮮食料を買って行く。富山に着き、ぼてやんに行く。そこで、へんなおじさんからお金をいただき、ビ−ルを飲む。就寝。相変わらず蚊の多い駅だ。(原山)

8月5日 4:00起床 5:40出発 8:20室堂 9:30同発 10:44雷鳥沢 13:48 
剣御前 15:00剣沢
昨年死ぬほど重いと感じた30キロの荷物。多少慣れたけど30分行動+5分休憩のペ−スでも肩にこたえる。道は雪渓が多く同じ道でも去年と違った印象を受ける。14:00頃から雨が降り出し加重。ゴ−シ君ジンマシン。一時は下山かというところまでいった中馬さんの高山病。初日からハプニングが連発。特に高山病に対する認識を新たにさせられた。
(横山)

8月6日 沈殿
中馬さんの不調その他で快晴沈殿。防大の人と仲良くなる。長次郎の上部や源次郎のルンゼは悪いらしい。(渡辺)

8月7日 雪訓 3:00起床 5:05発 6:30別山雪渓 13:30BC
いきなり寝坊。ピッケルストップ、キックステップ、アイゼン歩行、スタンディングアックスビレイなど色々やる。アックスビレイを実際にやるのは初めてなので、始点が良い高さに取りにくく苦労した。覚えていない人も?耕太郎と香川さんが犠牲となり練習。天野さんが神技を披露。雨が降りだしたので急いで帰幕。
8月8日L原田 天野  Cフェ−ス剣稜会ル−ト 2:00起床 3:20発 7:30登攀開始 12:00Cフェ−スの頭 17:00BC
光一郎さんとCフェ−スを目指す。途中幾つかのパ−ティに抜かれて、取り付き時点で既に3パ−ティが取り付いていた。9mmダブルのつるべで光一郎さんからはじめる。落石に注意が必要だが傾斜もゆるくホ−ルドも使えるものが多い。テラスも広く一息つけるが、順番待ちで時間を取られる。長次郎パ−ティを下に見ながら順調に高度を稼ぎ頭に立つ。今日は光一郎さんの誕生日なので記念写真を撮ったが上手く撮れていなかったらしい。 (天野)

(長次郎)L香川 久保 野口 原山 藤尾 横山 渡辺 塩谷 篠原 竹之内
2:30起床 4:20発 9:25Y峰慰霊碑 11:08同発 13:51長次郎出合 
16:29BC
下りで傾斜が急な所でスタンディングアックスビレイを使っておりたが時間がかかり寒かった。雪訓のときにやっといた方が良かったのではと思う。そのあとグリセ−ドを試みたが全然出来なかった。今年は慰霊碑の所までだったので、来年は上まで登ってみたい。
(竹之内)

8月9日 沈殿
休息日。皆それぞれゆっくりすごす。笛の音が聞こえてきたりしてたのしい。昼食には
ホットケ−キ作りに挑戦するが、ひたすら焼く作業には疲れた。2テントにわけたところ、数取り違え問題が勃発して大変。食べ物の恨みは恐ろしい。(藤尾)

8月10日 沈 降ったり止んだりだったので平蔵中止。立山遠足と別山登攀の2パ−ティが出る。 2:30起床 5:40矢内入山 6:00沈決定
(立山遠足)L原田 横山 藤尾 6:45BC発 10:28雄山 11:10同発 13:20BC
濃霧の中、光一郎さん、横山、藤尾の3人で出発。別山付近で道をなかなか見つけられずしばし迷宮入り。そこからはスム−ズに行って、憧れの立山に着く。霊山の雰囲気が漂い、お店まであってびっくりした。BCに着くと、ビ−ルとチ−ズでかんぱい。(藤尾)
(別山登攀)L香川 渡辺
剛士と共に別山の岩場に行く。取り付きはやたらリングボルトの打ってあるところ。3ピッチほどだが、なかなか歯ごたえがあった。夏なのに、寒くて鼻水が出る中でのクライミングだった。(香川)
(沈殿組)
初め、真人と二人でポ−カ−をする。その後コ−タロ−が参加し40回ほどやったころ野口さんと天野君が参加し大トランプ大会になる。結局勝敗はつかずドロ−に。レ−ションを賭けるなど白熱した戦いであった。(大谷)

8月11日(Cフェ−ス登攀)L香川 天野 矢内 久保 野口 渡辺
2:30起床 4:10発 5:10長次郎出合 7:05Y峰慰霊碑 8:00頃Cフェ−ス剣稜会取り付き 11:10Cフェ−スの頭 13:00長次郎出合 
16:30BC
BCを出発、長次郎出合まで順調。矢内氏、天野氏、香川氏、あっという間にちいさくなる。久保、渡辺についていこうとするもあっけなく諦める。一人ひたすら慰霊碑へ向かう。慰霊碑までに疲労。慰霊碑に着くと休むまもなく取り付き。取り付き前にすっ転ぶ。今回のために比叡山などで練習してきた。しかし岩質が全く違ったガレガレした岩場は落ちるよりも落石の恐怖が大きい。そしてあっけなく上に着いた。私にとってここからが大変だった。急な下りを、矢内氏、天野氏についていくのは無理。自分のペ−スで下る。遅い。迷惑をかけてしまった。慰霊碑から長次郎出合まで上級生は恐ろしい速さで下って行った。久保、渡辺、私の三人でトロトロ下る。「矢内さんたちは今ごろBCだろう」と話しつつ出合に着くと、待っていてくれた。とても感動した。BCに着くころには良い感じに疲れていた。そして私の目標も達成できて十分に満足の行く一日だった。(野口)
(別山尾根)4:10発 8:10剣岳山頂 10:00同発 14:00BC
山は登りより下りの方が怖いといいますがどちらも怖かった。落石と高山病と鎖場が恐怖でした。カニのタテバイで弱気になってしまいもうだめだと思った。原田OBに叱られて正気に戻った。あともうすこしで頂上というときに、ついに来れたと思いジ−ンとした。頂上には小鳥がいた。(中馬)

8月12日(源次郎尾根)L香川 矢内 天野 久保 野口 横山 塩谷 竹之内
3:00起床 4:50発 5:44取り付き 8:10T峰ピ−ク11:50剣岳 16:50BC
男が多数を占め、初めからなかなかのハイピッチ。途中から岩がゴツゴツしだして少してこずる。ここは俺の領域だ、といって落ちそうになるひともいた。懸垂地点に着き、最初下を見たときはウゲ−と思った。しかし無事に降りられてほっとする。頂上に着くと矢内さんのパイナップルをみんなでごちそうになり腹も満足して少し休む。そして昨日と同じ道を下って行った。(塩谷)
(立山遠足)L大谷 篠原 中馬 5:50発 10:36大汝小屋 12:30大汝山頂 15:38BC
原田OBと原山先輩、藤尾先輩の下山日だった。大谷先輩と篠原さんと中馬の三人で別山乗越まで見送った。入山して初めての晴天である。富山方面の町や後立山、名前はわからない遠方の山が見えた。穏やかな稜線をたどり、富士の折立を過ぎる。別山尾根に比べたら楽なものだ。次第にガスってきた。大汝小屋で休憩する。騒ぎまくっている無神経なファミリ−がいた。小屋の外で沸かしたココアがおいしかった。大汝のピ−クは大きな岩だらけ、霧の中であった。ここで折り返してBCに戻った。

(下山)原山 藤尾  6:00発 8:45室堂 11:30富山駅 
今日の下山はまじで神速。光一郎さんはえ−わ。乗越まで立山隊が見送りに来てくれて記念撮影。富山に着いて、温泉行ってアカを落として、ラ−メン食って、コインランドリ−行って、ビ−ル飲んで、献血行って。その後、皆腹をくだす。ぼてやんに行くと、おじさんがおぼえていてくれた。来年も行かねば。(原山)

8月13日 沈殿
(別山登攀)L香川 久保
明日からのビバ−ク山行のため、快沈。快沈の日の朝というのは好きなだけ寝れ、好きなだけゆっくりできるのでうれしいもんだ。せっかく快晴なので別山に登攀の練習をしに行った。香川さんがリ−ドで僕がセカンド。4ピッチ半の岩場だ。この岩場は風化が激しく、浮石だらけなので落石がひどい。2,4ピッチが核心で、Cフェ−スよりはるかに怖く、長かった。僕と香川さんはここで超高速ミシンを踏みまくってしまった。あまりアグレッシブにならず弱点を狙って登らないとだめだと思った。別山は、文登研がリングボルトを嫌というほど打ちまくっていて驚いた。(久保)

(沈殿隊)この日は休息日なので沈殿。少しガスっぽい。しかし皆それぞれやりたいことをやったようだ。気が付けばBCに残っているのは塩谷、真人の二人だけ。よって二人仲良くテントで寝ることにした。とてもよかった。(塩谷)

8月14日 ビバ−ク山行
(北方稜線隊)L香川 矢内 塩谷 竹之内 2:30起床 4:20発 7:30真砂沢  
8:30二股 9:45池の平小屋 10:45同発 17:00ビバ−ク地点
池の平小屋までの急登でかなり疲れた。大窓の頭の手前まで順調に来たが、そこからガスが濃くなり、踏み跡がわかりずらくなっていたためル−トを外れやぶこぎをしてすこし下った。一瞬ガスが晴れ目的地が遠くに見えたが、そこまで行くのが無理だったので近くの倒木の上でビバ−クした。(竹之内)

8月15日4:00起床 5:50発 7:50大窓の頭 9:10池の平小屋 10:10同発
13:10二股 14:10真砂沢 16:40BC
昨日来た道を戻ることになった。道を知っていたので少し楽に感じられた。真砂沢ロッジでコ−ヒ−をいただき、いろいろ話を聞いた。そこからの雪渓の登りが長かった。キャンプ場に戻ってきたときはかなりうれしかった。(竹之内)



(黒四ダム隊)L久保 天野 野口 横山 篠原 2:30起床 4:50発 7:30真砂沢
9:18ハシゴ谷乗越 14:00内蔵助出合 16:00黒四ダム展望台
天気を心配していたが、晴れでよかった。真砂沢で然さんという人に会って、一緒に写真を撮る。ハシゴ谷乗越までほとんどが下り。三人トリオのおじさんパ−ティに抜きつ抜かれつつ進んで行く。なかなかダムにつかない。イライラするが、膝の疲労には勝てなかったのか、気分的にブル−だった。ダムの近くで写真を一枚撮る。展望台までこれでもかと思いながらダラダラ歩く。やたら人が多くて腹が立つ。ここでテント張るのかなと思いきや、ロッジくろよんまで歩く。久保先輩が原田(聖)OBの名前を出して、小屋の人に食料を分けてもらおうと交渉に出ると、「今忙しいから」ピシャ!(そりゃそうだろう:渡辺)
とドアを閉められる。全員の中にクライム−度が一気に高まる。夕食は、しょぼいおかずにソ−セ−ジ。そして仁君のさしいれのカステラ。ソ−セ−ジは煮たら膨張して満足感が得られた。(篠原)

8月15日3:00起床 4:45発 5:30黒部平 8:43東一の越山荘 9:55一の越山荘
11:00雄山 11:52大汝山 15:20BC
山岳警備隊の忠告に注意しながらガスっている中を登る。それほど急ではなく、緩やかで歩きやすく気分的に楽。ム−ミン谷のような場所に出ると皆の緊張がコロッとほぐれる。東一の越間で登山者に全く出会わない。ガスが晴れだし、一の越までの道のりは高山植物を眺めながらで、爽快だった。雄山頂上では観光客がうようよいて、色とりどりの食べ物を広げている。うんざりした。私たちは異国の人間のようだった。晩飯はシチュ−。極上の味だった。(篠原)

8月16日 沈殿
予備日をいっぱいまで使って、2次合宿に備える事となった。沈殿しっぱなしの私は、室堂まで行って、試食してきた。酒とつまみを買ってきてささやかな打ち上げ。(渡辺)

8月17日 1次合宿終了 2:30起床 3:15撤収 5:05発 8:15室堂
昨夜は2次合宿のメンバ−で就寝。長期の定着も今日で終わり。意外と短く思えた。剣沢で岩隊と別れ室堂で後立縦走隊とも別れとうとう南アルプス縦走隊メンバ−だけになった。
今年は例年になく2次合宿の隊数が多い。また鹿児島に一同無事にそろえるようにと願いながらケ−ブルカ−に乗車した。(横山)









雑感 工学部二年 久保耕太郎
やっぱり剣はかっこよかった。Cフェイスと下級生へのリ−ダ−シップが一番勉強になった。

法文学部二年 野口みほ子
今回の合宿で、私自身反省すべき点がたくさんある。例えばSLであるにもかかわらずその役目をほとんど果たさなかった事、一年生に対して先輩として何もしなかった事、体力不足などだ。でも全体を通して、楽しい事がたくさんあった。特に光一郎さんや天野さん、大谷さんの参加である。光一郎さんの隣で寝るのは覚悟がいる事を知ったし、皆の日頃見られない部分を見れた。また、Cフェ−スを登れた事が私にとって大きい。来年は、もっと体力をつけて行きたい。とりあえず全体を通して楽しかった。最高だった。

農学部五年 矢内英之
今回何故かコ−チになったがほとんど働かなかった。疑問に思った事は言ったし、言うべきことは言ったのでよしとしよう。5年になって初めてビバ山に行っておもしろかった。ビバ山で一年は良くやったと思う。

水産学部五年 天野稔
今回の合宿では岩登りを目標とした。実際二年間本格的登山に行ってなかったので技術、体力面で不安があった。やり遂げたいのとバテたりしたら格好悪いのでトレ−ニングに励んで本も読んだりした。結果、不十分な所もあったが満足いく合宿であったと思う。あと下級生と山に行けたのは良かった。僕のメモ帳には似顔絵がたくさん増えて楽しい時間が過ごせた。

法文学部二年 原山愛
今回の定着は、北海道の都合で途中降りたので、物足りない山行だった。しかし、別山尾根では、皆と楽しく登れて良かった。また、雪訓でも新たに学ぶ事があって勉強になった。跡、14人と大人数で楽しかった。

法文学部二年 藤尾紀子
北海道大雪山のために早く下山した定着だったので少し短すぎてさびしかった。去年と比べて雪渓がそれほどひどくは怖くは無かったのが印象的。来年はぜひビバ−ク山行に参加したい。




法文学部二年 横山美輪
今回の夏定着は去年のような感動や衝撃は受けなかったものの客観的にテントでの
生活技術や山に対する姿勢、人間関係その他色々な事について考える事が出来た。一番良かったと思えるのは、去年のように日程を「消化」する事を目的にはせず日々を楽しんでいた事だ。今回の定着で新たなテ−マも生まれた事だし、これからの山行がより良くなるようにそのテ−マを克服して来年は剣沢に行こうと思う。

教育学部二年 渡辺剛士
個人的には、体調が悪く何も出来なかった。とりあえず良い医者探さないと。今回の合宿の反省として、勉強会でやったことが何にも出来ていなかった。高山病対策然り、アックスビレイ然り。テント内整理もあまりよろしくなかった。点数で言うと60点。ちょっとした事で不可になってしまいます。もう、体質的に我々は反省という物をせんので、(気候のせいだろうか)そろそろ、テキト−な資料でお茶を濁す勉強会から脱却!ってあたりから体質改善に挑みたいと思う。

農学部一年 塩谷寿男
初めての長期にわたる夏山合宿はつらく、きついこともあったけど、それ以上に楽しく感動した事の方が多かったです。北方稜線では本当にバテました。あの時はもう絶対来るもんかとおもったけど、今は来年もまた行きたいと考えてしまったりします。本当に思いの集まった夏山合宿でした。

医学部一年 篠原瑠璃子
やはり1年目だったので、みんなの足を引きずりまくってしまった事が心に残っている。ビバ−ク山行の写真を見ると実に疲れた顔ばかりしている。きつくても写真に写るときはかわいい顔をしようと思った。今回の合宿の中で一番きつかったのがこれだと思う。

理学部一年 竹之内真人
何でこんな事をしてんのかなとたまに思う事があったが楽しかった。合宿後半は天気もよく計画もほとんどこなせたのでよかった。
また来年も来たい。

歯学部一年 中馬佳子
まさかの高山病にかかってしまい、部の先輩方、皆さんに迷惑をかけてしまいました。すみませんでした。思うように動けなかった悔しさを、これからの活動の駆動力にしたいと思います。

現役OB(教育学部大学院) 大谷詔
夏がきて山に登る。何の不思議もないけれど。鹿児島から富山まで時間がかかる。夏は海だという気もするけど、マア良かろう。剣にまた課題を残して今年の夏は終わった。

OB(教育学部卒) 原田光一郎
四年ぶりの剣岳、社会人になってはじめての剣岳は相変わらず雄々しく、素晴らしいものでした。山岳部の現役の皆さんにも温かく迎えられ、自分が現役のころと違った山行を楽しみました。


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