屋久島本富岳(もっちょむだけ)岩登り合宿(2001年1月)

BCよりモッチョム岳を
望む
千々岩ルート、
矢内氏リード
銅淵川大滝、
野口リード
大滝5.10bの核心、
矢内氏リード
大滝にてモッチョム岳と
天野氏
鯛焼きルートにて
懸垂下降する天野氏
鯛焼きルートにて
懸垂下降する矢内氏
梅津ルートにてボルトを
打っている矢内氏


屋久島岩登り合宿
千尋右岸スラブ、本富岳付近
CL矢内英之(5) SL野口みほ子(2) 天野稔(5)

2000年1月2日(火)晴時々小雨
鹿児島港発(8:45)−宮之浦港着(12:40)−神山着(13:50)−BC着(15:05)−就寝(18:00)
宮之浦港からバスで神山まで。\1100+\350(荷物代)=\1450也。神山といいつつバス乗り場には「鯛ノ川」と書かれていた。そこから徒歩で米沢先生専属の地へ。途中、私のいいかげんな道案内で迷う。近くに住んでいる外国人に道を訊きBCとなる土地に到着。銅淵川はルンゼの様で小さな川なのでわかりにくかった。BCに着くとテントを張る。その後は土地内にある岩でフリクションを試したり、寝たり、起きたり、と各自思い思いに過ごす。(Writer:野口)

1月3日(水)晴れ 千々岩ルート登攀
起床(5:00)−BC発(7:10)−展望台着(7:40)−取り付き(8:30)−登攀終了(12:30)−展望台着(13:30)―BC(14:10)
展望台から見ると今日の予定ルートの上半部が濡れていたがなんとか登れそうだったので予定どうり取り付くことにする。1ピッチ目の取り付き点にハーケンを一枚打ち足しアンカーを作成する。核心のピッチは濡れておりボルトにクリップできないので左のブシュの潅木でランナーをとる。このピッチは天野がリードする。一度右足がスリップ。やるな。千両役者め。最後の1ピッチは濡れ濡れでとても登攀不可能なので左のブッシュ帯に入り登攀終了とする。上部2ピッチはボルトが遠くラインが読めないが簡単なので何の心配もせんでいい。(Writer:矢内)

1月4日(木)曇
起床(7:00)−BC発(8:30)−銅淵川大滝の取り付き着(10:20)−登攀開始(10:50)−終了(15:20)−取り付き地点着(17:10)−BC着(18:20)
 早速寝坊する。予定では「ミルキーウェイ」をするはずだったが、登攀のスピード面から右方白ルンゼから行くことになる。本富岳旧登山道から行くと30分ほどで取り付きに出るらしいが、急登を1時間半弱登ったところから20分ほど下ると「大滝」に出た。この登りと下りで少々消耗。急きょ銅淵川大滝を登ることになった。見る限り、ひどいシメ子だ。1P目この合宿初、というよりも金峰以外では初の正式なリードをする。怖いので3ピン目でブッシュにローダウン。短めに切ってしまう。2Pでなんとか本来の1Pの終了点まで登れた。2P目は10bの核心だ。ツルツル滑りやすい、嫌な感じのスラブ。矢内さんがリードする。やはり見ていて安心する。が、矢内氏4mほどスリップ。ボルトが連打されていてよかった。このピッチの最後あたりから3P目くらいは、右へのトラバース。しかし濡れていたのでA0。ラストは私だったのだが、ごぼうで行く。(あんなとこ登れんど。)3P目のはじめの方はてこずり、またもごぼう。残りの3ピッチは、リード矢内さんで順調に行く。岩の感じは傾斜もきつくはなく、たまにいやらしい濡れた部分はあったが登りやすいと思った。くだりは4回の懸垂下降をして終了。そして徐々に暗くなる中、ヘッ電をつけて銅淵川を下る。何度かスッ転び、落ちそうになりながら1時間ちょっとでBCについた。暗闇はなかなか怖かった。(Writer:野口)

1月5日(金)晴のち曇り
起床(6:00)−BC発(9:30)−鯛焼き取り付き着(10:30)−終了(13:40)−BC着(16:45)−就寝(20:00)
鯛焼きルートをやる。野口リードで3P目までとばしていく。易しいスラブはホールドもしっかりしてフリクションもきくが崩れやすい結晶もあるので注意が必要である。クラックがすくないためハーケンが打てないのに加えボルトが遠いのでリードは緊張する。落ちれば大根おろしとなる。スラブを直上してブッシュにはいるとハング帯のしたに着く本来はここを越えて登攀を続けるのだがここで登攀終了とする。

1月6日(土)晴のち雨
起床(6:00)−BC発(7:30)−千尋滝取り付き着(8:30)−取り付き(9:00)−終了(12:30)−   展望台着(13:20)−BC着(13:50)−就寝(19:00)
 天野さんの下山日。矢内さんと2人で千尋滝「梅津ルート」へ行く。相変わらずシメ子だが、せっかくなので登る。取り付きは水が流れているので裸足で3〜4mほど上の1ピン目まで登り、そこでセルフビレーをとってアブミを駆使しシューズをはく。1P目は矢内さんのリード。5.8のスラブ。2P目(R:野口)、右上して小テラスに出る。ボルトは見つけやすい。3P目(R:矢内さん)、濡れているところがあって怖い。でも濡れている帯の細い部分をまたぐように行けばいいらしいのだが、足の届かない私はビビりまくっていた。4P目は私がリードしたのだが、ボルトが見当たらずドキドキする。15mほど直上してブッシュに逃げる。5P目(R:矢内さん)、少し右上気味に登り小さなテラスでボルトを打っている最中にボルトを発見する。6P目(R:矢内さん)、右上の大き目のブッシュに入る。7P目(R:野口)、ブッシュを右上し、4〜5mほどの横に長い、ブッシュから露出したスラブをトラバースし、またブッシュに入る。実はトラバース中、独りでスッ転ぶ。近くの木をつかんだので事なきを得る。8P目(R:野口)、5.9の核心とは知らずリードする。後から聞いてブルブルした。白色のザラメのような小さな結晶で、ただただ登るのみ。しかし、フリクションは抜群だった気がする。このピッチも濡れている所があって、幸いその帯が細く間隔があいていたため、越えやすかった。9P目(R:矢内さん)、傾斜も落ち比較的易い。フリクション最高!10P目(R:野口)、相変わらず傾斜はゆるく楽に終了点まで行くことができた。終了点から登山道までは、いつもより順調につく。BCにつき、一時すると雨が降ってきた。(Writer:野口)   

1月7日(日)雨
 起床(8:00)−BC発(9:20)−宮之浦港着(11:30)−就寝(18:00)
 起床してみると雨が降っていたため下山とする。フェリーターミナルに着きフェリーが欠航としる。ガ〜ン。へてくされて寝る。

1月8日(月)晴
起床(6:30)−フェリー乗船(8:00)−鹿児島港着(12:45)
昨日のフェリーの仕打ちでか、イライラしてしまった。フェリーは先着12名、多くて20名なので開港1時間前から並んで手続きをする。これで鹿児島に帰れる、ウヒャ。8:30出港なのに8:00には乗り込む。いつもの半分ほどの大きさの船で、ひどい揺れようだった。一度トイレに起きたが、這うように移動するほどだった。私はひたすら寝た。鹿児島に着くと皆が出迎えてくれてうれしかった。(Writer:野口)
フェリー情報【片道一人¥3870也】
  鹿児島商船  奇数日・・・鹿児島港(?) ⇒宮之浦港(?)
偶数日・・・宮之浦港(8:30)⇒鹿児島港(12:30)

雑感
  法文学部 経済情報学科2年 野口みほ子
 今回の合宿は先輩2人についていったのだが、いろいろと身についた。特にリードはいい勉強にもなるし、いつもとは違う緊張感が得られる。ボルトのないところでのリードは、上のほうで密かに今まで体験したことのない超高速ミシンを踏んでいたのを先輩2人は気づいていただろうか。もし見られていたらニヤニヤされていたことだろう。今回の合宿は内心すごく緊張していました。でも岩はやっぱり、最高に面白いです。今回の一番の収穫はハーケンの打ち方が何となくだけど分かったことです。今年の5月は、また屋久島の岩をやりたいなぁ。
最後に、矢内さん、天野さん、いろいろとありがとうございました。今度行くときはムシャムシャ喰って、ガサガサ藪コギして、トコトコ登れるようになっときます。だから、また行きましょう。

水産学部卒 天野 稔
2001年の幕開けはひどい下痢であった。それを引きずってフェリーに飛び乗った。船の中で岩登り中に腹が痛くなったらどうしようと不安になったが、2日後には回復してはしゃいでいた。ホールドの頼りないスラブの岩登りは新鮮で、リードをガンガンしていく野口は頼もしかった。テント生活も楽しくイリュージョン大会も飛び出したが矢内のワラビはつまらなかった。
 農学部 獣医学科5年 矢内 英之
 楽しかった。

個人的反省
・ 1箇所ビレーをとらなかった所があった。
・ ザイルの操作が未熟。
・ 登るのが遅かった。
・ ハーケンを初めて打った。(行く前にハーケンを打つ練習をすべきだった。)
・ ボルトの打ち方を知らなかった。(行く前にボルトを打つ練習をすべきだった。)
・ 体力不足。
・ 岩の登りこみが甘い。
・ 指の皮膚を強化していなかったため皮がむけた。
・ フィンガーパワーが無かったため指が痛くなった。
・ 筋トレも大事。(次の日の筋肉つながる。)
・ モチベーションが低かった。
・ 天気図を4時に書く努力をしなかった。
・ 寝坊しすぎた。
・ 藪コギが遅い。
・ すねを強打した。
・ ビビりすぎた。
・ スッ転びすぎた。
・ 緊張しすぎた。