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肝属山地・内之浦町・広瀬川中俣国見平沢遡行
西村(鹿児島労山)、香川(鹿児島大学山岳部OB)、渡辺(同左)、原山(同左)

2004年8月29日
10:00入渓  12:00二股  14:30ごろ 支流と出合う 15:30林道
 OB香川氏が久々に帰ってくる。氏は「沢やりてー」というが、鹿児島近郊の沢なんぞ氏は学生時代にことごとく遡行済み。同じくOBで現在鹿児島労山の西村氏のイチオシで広瀬川をやることになったが、聞いたこともないし台風来てるし正直、「飲んだくれてたほうがいいんじゃねーか」と思ったが、まあせっかくOBが遠くから来たんだしやるか!ということになった。


 前の晩の酒が残っているのは僕だけだったようで、鹿児島→桜島フェリー→国道220号→高山町→国見トンネルというながーいアプローチの車の中でも大騒ぎしていた。3,3kmもある国見トンネルの内之浦側に出て橋を渡ってすぐ左の空き地に車を留め、ガチャを身につけいざ出発。空はどんより小雨模様だ。

 10分ほど川の左岸の林道を歩く。別にすぐ入渓してもよさそうなもんだが、「コンクリート堰が三つくらいあってウザイ」のだそーだ。が、結局、入渓して二つもコンクリート堰を巻く羽目になった。渓相は明るい花崗岩でいかにも南国といった感じ。はるばる富山から帰ってきた香川さんも「鹿児島やな〜、南国やな〜」としきりに言っている。
 そうこうしているうちにやや垂直気味の二段スラブ滝が出てきた。誰が見ても右から取り付いて段の所で水浴びトラバースして左を登るというラインは分かるのだが、ちょっと水量が多くてう〜むと言った感じ。とりあえずザイルを付けて取り付いてみる。トラバースするところにリングボルトが打ってあったが、足下のフレークにキャメで取れば不要(偉そうな事を言っているが、この時持ってきた中でのビッゲストキャメ赤#1では足りず、リングにクリップ…#3持ってくればよかった…)。とはいえあまりに水量が多く、試しにテンションかけながら足を出してみたら弾かれたので、あきらめて右からあっさり巻く。しばらく行くと釜があったので、西村さんがビデオカメラを取り出し撮影会。香川さんは山野井さんのマネ(by情熱大陸)して全力クロールしたり大はしゃぎだった。
 以降もなんだか良い感じの渓相が続く。二股を左に進む。水量が減ったこともあってナメ滝をガンガン直登する。結構樋状の部分にキャメが決まり気持ちいい。練習半分にザイルを出しまくる。ほとんど僕がトップ。たまーにチョイ難しい滝が出てくると空身になって登ったが、なぜかゲストの香川氏が僕のザックを担いでフォローしてきていた。しかも足回りはスパイク足袋(何故?)。
 二股過ぎて3つ目くらいの滝で僕がトップで登って、滝上で藪に入って巨木にフィックス(セカンド、サードはユマーリング、ラストはフォロー。殆どの滝でこのオーダーだった。滝上部には大体上手い具合に太めの木があった)している間にどしゃ降りになり、下の3人は流量が増えるのを目撃して結構衝撃を受けたようだ。僕は藪のおかげで雨すら当たらなかった。

 支流が二つくらい出合う所を過ぎると、一気に水量は減り、なぜか岩質もやや風化した花崗岩に変わる。西村さんは「ザイルとガチャしまっていいよ」と言うが、沢の傾斜も増してきて、浅いながらも暗いゴルジュが現れ、「おいおい、だいじょーぶか?」と思った。しかしいざ取り付いてみると、今までのザ・花崗岩ドスラブと違いガバばっかりなので楽勝だった。
 最後の短い藪こぎはここまで何もやっていない原山を先頭に押し立て進む。あっという間に半分自然に還っている林道に出る。左に5分も歩くとコンクリート舗装の林道(ちょうどゲートと駐車場があり、ゲートを越えて登ると国見岳山頂のようだ)に出た。

 本来なら車を留めてある空き地まで林道1時間強、さらにトンネル3,3kmが待ちかまえているが、林道を途中まで下りたところで志布志在住のOB原田氏が車で迎えに来てくれた。イエス!(ちなみにこの道は国見トンネル高山町側出口すぐそばへと続く)

<地図>
・25000分の1「内之浦」(最新の道路地図も必須)
<ギア>
・キャメロット#1 #0.75 #0.5 #0.3 #0.2 #0.1
最後三つはうろ覚え。あんまり使わなかった。#2と#3があるともっと良かったと思う。
・9mm50mロープ2本
一本で充分。
・ナイフブレード3、アングル1、ロストアロー1
アングル、ロストアローは使わなかった。ナイフブレードやバカブーなどを長短各2ずつくらいでいいと思う。
・スリング、カラビナ。ハンマーなどなど
<温泉>
・高山町に「高山温泉ドーム」がある。一人300円。備え付けの石けん、シャンプーはないが、タオルもセットで200円で売っている。パンや土産も売っている。食堂もある。
<注意事項・その他>
・滝をフラットソールで登ってみたが、コケにはフエルト同様(以上?)に無力だった。しかし、コケ以外での立ち込みやフリクションは圧倒的だった。
・車が二台ないと、林道はまあいいとしてトンネルを3.3kmも歩くことになる。一応林道からも携帯は入る(ドコモ)。僕のJ−PHONEはまるでだめお。

 わざわざ他県から登りに来るほどの沢ではありませんが、出張で大隅来た時とかどうでしょうか(そんな時来るかな?)。あるいは、大隅には小粒ながらいい沢が結構あるので、沢巡りツアーみたいな感じでまわってみるとか(言うのはタダ)。鹿児島の人には、高隈とはまた違った渓相なのでかなりオススメします。
(文責:渡辺)

 追記
 アプローチは車2台作戦が有効。鹿児島最長のトンネル「国見トンネル」ができたおかげで、車1台を国見平に置き、入渓点にもう1台置くことができる。そうすれば、沢を抜けると車がそこにあるというなんともうれしい沢なのだ。この国見トンネルは広瀬川を遡行するために掘ったトンネルではないかと思うほど便利である。

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