<2004年度夏山剣沢定着合宿>
メンバー:CL松田香樹(3)、SL黒岩聖也(2)、川村麻紀(1)
期間:2004年度8月6日〜8月14日

8月4日
9:00部室→10:30出発→13:45鹿児島中央駅 バス出発→17:00志布志港 フェリー出港
 ボッカマンよりも荷物が重たい。この先、これをちゃんと背負って山を登れるか心配。中央駅には先輩方がたくさん見送りに来て下さって、とても嬉しかった。元気が出た!志布志港には原田さんも来て下さった。フェリーは、垂水のより、屋久島のよりも大きくて豪華だった。お風呂の窓は大きくて、海を見ながらお湯に浸かった。初めての感覚だった。山田さんからのおにぎりがかわいかった。

8月5日
8:00大阪港 下船→9:30難波→10:30買い物→12:30大阪駅→19:30富山駅→夕飯 パッキング→12:00就寝
 一日中、こんなにずっと電車に乗ってるなんて初めてだった。鹿児島と富山の間にものすごい距離を感じた。知らないところを電車で走るのはなんだか楽しい。ぼてやんのお好み焼きは、一番小さいのでも、とても大きかった。下山したら、ひとつ大きいサイズに挑戦したい。駅で寝るのも初めてで、あまりよく眠れなかった。

8月6日
富山駅(5:45)〜室堂ターミナル(8:00)〜出発(8:50)〜剣御前(15:00)〜剣沢キャンプ場(黒岩)(16:00)〜剣沢キャンプ場(松田、川村)(19:00)〜就寝(23:00)
 朝早く起きて出発する。地鉄電車に乗ってしばらくすると九州大学山岳部の人達が乗り込んできた。そして電車が出発した。去年と同じように電車、ケーブルカー、バスを乗り継いで室堂ターミナルに辿り着く。室堂ターミナルに着いたら九州大学山岳部と別れる。今日は真砂沢まで行くらしい。なかなか大変そうだ。出発する前に香川さんに会いに剣沢派出所へ行く。何かテレビの取材みたいなのが来てて香川さんはいなかった。香川さんの先輩と少し話してから出発する。1ピッチ目で雷鳥沢キャンプ場に着く。ここまでは平坦な道と下りの道があるぐらいでたいしたことはない。問題はここからだ。剣御前まで登り始める。坂が急なのと荷物が重いのでゆっくりゆっくり進む。30分進み10分休憩のペースで進む。人とすれ違うたびに「何キロあるんですか?」みたいなことを聞かれるのだがくる前に重さを計ってないから分からない。とりあえず去年より重い事は確かだ。少しずつ川村さんのペースが遅れ始める。雷鳥沢から剣御前小屋までの中間地点より少し手前で僕が先行してテントを張っておくことになる。出発してすぐ中間地点に着く。ここからあと半分だ。自分のペースで登っていった。さすがに最後の方は疲れてきた。そしてやっと剣御前小屋に着く。剣御前小屋ではジュースが売っていて買いたくなったが我慢した。それからすぐに剣沢キャンプ場に下りる。なんとか剣沢キャンプ場に着きテントの受付をする。それからテントを張った。それから結構、時間が経って松田先輩と川村さんが到着した。松田先輩にフライと内張りを間違えて内張りを持ってきてしまったことで怒られた。僕としては剣御前小屋から剣沢キャンプ場までの間で気づいてしまってたのだが気づくのが遅かった。とりあえず言えることはあともう少し頭を使って考えればそれを知らなくても分かったはずなんだ。事実それに気づくのが遅かったわけだがあともう少しちゃんと考えて行動するべきだと思った。これはなかなか難しい。けどできないことはないと思う。結局その日は寝るのが遅くなり明日の雪訓は昼までするということになった。

8月7日
起床6:00〜出発7:50〜雪訓開始9:30〜雪訓終了11:30〜剣沢キャンプ場12:30〜就寝19:00
 朝起きて準備をして出発する。今年は雪が少ないため剣沢雪渓の雪がある所まで下りなければならない。去年、剣沢雪渓に入った所辺りからやっと雪があるというかんじだった。剣沢雪渓に入り少し行った所に滑落停止をするのにちょうど良い所があったのでそこで滑
落停止の練習をする。まずバケツを掘る。バケツを飛び越えて落ちていっても止まりそうだったのでザイルは張らないでそのまま練習を開始する。今年は去年よりかも脇がしっかり締まっていてうまくできたと思う。川村さんは今日の段階ではやや脇が締まっていなかった。また明日やることにして今日は早めに切り上げる。昼ぐらいには剣沢キャンプ場に着き後の時間はゆっくりして過ごした。

8月8日
起床2:30〜出発4:00〜長次郎谷出合い6:10〜熊の岩9:10〜雪訓開始9:30〜雪訓終了12:30〜長次郎谷出合い14:30〜剣沢キャンプ場15:05〜就寝21:00
 今日の雪訓は雪が少ないため長次郎谷を登り上げて途中の所で雪訓をすることにする。朝は早く起きて出発する。1ピッチで剣沢雪渓の入渓地点まで着く。そしてひたすら下り長次郎谷の出合いに着く。ここからはひたすら急登だ。今年の長次郎谷は土砂崩れ、クレバスなどが多く危険度が高かった。スプーンカットの平らな所を探すのに苦労してややキックステップするのが多かった。最後の方で少しだけ先行することになったのだがあまりにも先行しすぎてしまい怒られた。これは完全に自分のミスで今回の合宿の反省点である。熊の岩の近くで雪上訓練をする。今回はバケツを掘ったあとザイルも張った。滑落停止の訓練をする。だいぶうまくできるようになってきた。川村さんも最初のうちは脇が締まっていなかったが最後の方はだいぶうまくなっきたので次にスタンデイングアックスビレーをすることにする。支点やらのセッティングを自分でしたのだがピッケルを入れて通す所だけ忘れそうになった。忘れないようにしなければならない。そして実際にやってみたの
だが去年よりかはうまくできたと思う。滑るほうもしてみたがこれがなかなか滑らない。走って下ってもなかなか滑らずによっぽど走らないと滑らなかった。大変だったがなんとかスタンディングアックスビレーもちゃんとできてよかった。下りはアイゼンを付けて下る。アイゼンを付けて下ると早く感じる。登りはかなり時間がかかったのに下りはそんなに時間はかからなかった。1回、雪渓から離れて岩場の所を行ったのだが1箇所だけ少し難しい所があった。何とか越えてまた雪渓に下り少し雪渓を下ると長次郎谷出合い付近の土砂崩れの所に出た。すぐに長次郎谷の出合いに出ると岩が剥がれるような音が聞こえる。ここは早く抜けるようにする。剣沢雪渓の帰りは川村さんのペースが遅れ始めたので僕が先行して飯などを炊いておくことにする。自分のペースで剣沢雪渓の登り返しを登っていく。それにしても土砂崩れが凄い。なんとか剣沢キャンプ場に着き飯を炊いてると二人が帰ってきた。そしてそのまま飯を作って寝た。

8月9日(月)沈殿
昨日、長次郎から帰った後に川村が熱(37度2分)を出したので沈澱になる。天気は大変良く、8時過ぎにはテントがサウナ−状態になり黒岩と二人で外に出たが、川村は疲れからか熱さなどお構いなしに11時まで寝つづける。ご飯の準備をする以外は、本を読んだりシュラフを乾したりして過ごした。日影がないので大変辛い1日になった。

8月10日(火)
源次郎尾根  起床(2:00)〜出発(3:45)〜入渓(4:45)〜取り付き(6:15)〜T峰(11:00)〜U峰(13:00)〜懸垂下降(13:30)〜剣山頂(17:00)〜平蔵のコル(19:00)
今日は、源次郎だったので早めに起き出発を早める。尾根の取り付きまでは、順調に下る。取り付きの手前でハーネスを履き、シュリンゲを出すなどして準備を整え取り付く。取り付きの2メートル程の何ともない岩で前にいた6名パーティーがザイルを取り出しその上キンクさせて渋滞を引き起こす。先を譲ってくれる様子もなく30分待った後ようやく先に進む。川村にはシュリンゲを垂らしただけで登ってくる。その後は特に難しい箇所はなく踏み後をたどりながら登る。1峰の手前の岩場で道を間違え30分のロス。1峰に着いた時は、正直時間は遅いと思ったが今来た道を引き返すのも逆に危ないと思い天気の大きな崩れも心配なかったのでこのまま登ることにしたが、判断ミスであったし、もっと前に下山を決意すべきだった。1峰の下りに川村がひどく怖がり想像以上にペースがダウンしU峰まで2時間かかる。ここでビバークを覚悟する。懸垂下降後も山頂まで3時間かかり、山頂到着が17:00になる。平蔵のコルまで下りトイレの軒下で一晩を過ごす。天気は、良かったが風が少し強かった。初ビバークは寒かった。

8月11日
空は朝から晴れ渡り気持ちの良い朝だった。川村が下る様子を見ていて、まず別山尾根に連れてくるべきだったと思う。ゆっくり下り11:00にBCに着く。

8月12日
10:00起床→11:00〜お菓子・昼食→15:30夕飯→18:00就寝
プリンと、豆腐のお菓子を作った。みかんの缶詰とゼリーも食べた。甘くて美味しかった。お昼のお好み焼きは、油がなくて、なべにたくさん焦げ付いた。でも、中身は半生で、フワフワではなくネチネチした変なものが出来上がった。味はちゃんとお好み焼きだった。今日も天気がよくて、テントの中はとても暑かった。

8月13日
3:30起床→5:00出発→5:45剣御前小屋→9:10奥大日岳 9:35出発→12:30剣御前小屋→13:20テント場→15:30夕飯→18:00就寝
 昨日までに九大と無線での連絡が取れなくて、松田さんが一人で真砂沢まで下りていくことになった。私と黒岩さんは二人で奥大日岳へ遠足に行った。今日もとても晴れていて、道も歩きやすかった。けど、地図上のコルがどこなのか、わかりにくかった。また、帰り道はにせものの分かれ道が多くて、ややこしかった。野生のオコジョを見れて嬉しかった。
 松田さんは、米澤先生とCフェースを登ったらしい。剣沢キャンプ場と真砂沢では、無線がつながらないらしい。

8月13日
起床(3:30)〜出発(5:00)〜長次郎谷出合(米澤先生と合流)(5:40)〜フェース取り付き(7:30)〜ルート登攀開始(8:30)〜終了(11:00)〜真砂沢(12:40)〜出発(13:00)〜剣沢(14:40)
九大と行動中の米澤先生とまったく連絡がつかず歩いて連絡を取りに行くことにする。奥大日に行く2人を見送った後、剣沢を下る。九大と長次郎の出合いで会い、話を聞くと休養日なしで動き日程を全てこなしているとのことだった。米澤先生は、今日登るつもりでおり、九大の皆さんから急遽装備を借りて登ることになる。ご迷惑をおかけしました。
そこから取り付まで場所取りのために先に先行し先生を待つも先生到着後、ルートに変更。取り付こうとするといきなりの落石。頂上までは4ピッチだった。ルート上には朽ちかけかけたハーケンが何本も打ってあり、米澤先生がショートカットのルートを見つけたが山靴だったので勘弁してもらった。頂上で少し休んだ後、下へ降る。長次郎の途中で雪訓の確認をしていた九大に装備を返して降った。テントに戻ると登ってくるといってなかったので心配していた。ごめん。

8月14日
4:30起床→7:00出発→8:30剣御前小屋→11:30雷鳥沢キャンプ場 12:00出発→13:00室道→16:17富山駅
 久々の雨降りで大変だった。剣御前小屋からの下りは、地面がぐちゃぐちゃで岩の上も滑りやすく、歩きにくかった。途中で米澤先生に会った。雷鳥沢キャンプ場では、おじさんがおにぎりを下さった。コンビニのだったけどおいしかった。そこからの登りは、温泉の煙とかで石が滑りやすくなっていた。 ちゃんと帰ってこれてよかった。


雑感 
教育学部 養護教員養成課程 3年 松田 香樹
 今回の合宿は天気も良く行動日が多くてとても良かったです。いろいろ大変でしたが無事、下山できて良かったです。
                    
水産学部 水産学科 2年 黒岩 聖也
 今回の合宿では下山日以外は天気のいい日が続きとても良かった。反省点としてはテントのフライを忘れて間違えて内張りを持ってきてしまったことや先頭に立って歩くときにペースが早くなってしまったことなどがある。後、板を忘れてしまったこともやや不便になって大変だった。よかった点としては去年よりも滑落停止がうまくなったことや源次郎尾根を2日かかりながらもちゃんと登れたことである。1日目や源次郎尾根のときはそれなりにきつかったが体が以外に動いてくれてとてもよかった。源次郎尾根では剣岳の頂上が遠く感じられたがなんとか登れてよかった。ビバークの時は本当に寒かった。ほとんど眠れなかった。そんなことで反省点もよかった点もあるわけだが反省点は反省として受け止めこれからに生かしていければいいと思う。よかった点はこれからもちゃんとできるようにしていきたいと思う。

理学部 物理科学科 1年 川村 麻紀
 初日からきつくて、体力と気力の無さにがっかりした。けど、二日目、まず、雪があることに感動した。雪の坂を歩いて下るのははじめ怖かったけど、やっているうちになれてきて、先輩方が「怖がっちゃだめ」と言っていたのを理解できた。雪訓で雪の上を走ったり滑ったりするのは遊んでるみたいで楽しかった。でも、登るのとアイゼン歩行はまだまだ大変。
剣岳へはとても時間がかかった。懸垂下降は高さにびびってしまったし、山頂からは回りの景色が全くみえなくて残念だった。風が強く寒い中で本物ビバークをすることになってしまって、申し訳なかった。次の日、無事にキャンプ場に戻れてよかった。
キャンプ場からは毎日、源次郎尾根や星がきれいに観れて、それだけでも、来てよかったと思えた。山をもっと好きになれると、もっと楽しくなると思う。

鹿児島大学山岳部トップページへ戻る