冬山合宿〜蝶が岳長塀尾根

期間:2003年12月25日〜29日
メンバー:CL渡辺剛士(5)SL渡嘉敷唯史(3)松田香樹(2)黒岩聖也(1)

12月25日(木)
部室〜西駅〜宮崎〜フェリー
いつもどーり出発。竹竿がやたら長くうっとうしい。
フェリーで浜田さんという方にビールをおごってもらい早くも酔っぱらいつつフェリーは進む。ごちそうさまでした。(渡辺)

12月26日(金)
大阪〜松本〜駅ビバーク
忌々しいJRの旅。松本ICIで黒岩が10万円を越える買い物をし、皆を驚かす。
待合室で寝ようかと思ったがおちつかず、結局寝袋を広げる。松本でも大雪。
上高地ではけっこう降ってるだろうな〜。(渡辺)

12月27日(土)
松本〜釜トンネル〜小梨平〜徳沢
エスパのバスターミナルから中ノ湯行きのバスに乗る。約一時間で釜トンネル前到着。もういきなり釜トンネルなので、プラ靴はいてなかったりスパッツ付けてなかったりして慌てた。トンネルの中が以外と坂で疲れる。凍結していなくて安心はしたが。
出口には確かに小さなルンゼがあり、大雪の後は雪崩れそうだが、今日は積雪自体がすくなくて何となく安心?大正池も降雪で視界が悪い。年の瀬だというのにトラックはガンガン通っていた。河童橋まで圧雪されていた。
河童橋から先はトレースをたどり徳沢へ。冬季用便所の前にテントをはる。上高地は大正池、小梨平、明神に冬季用便所があり、「ひとたび入山したら大便小便やりたい放題」なフツーの冬山とはやや違う。
水作りの際、二つあるポリタンクのうち1つに穴があいていることが発覚し、以降毎朝500ml程度の水を作らねばならぬことになる。(渡辺)

12月28日(日) ド快晴
3:30起床 6:30発 11:30約2200m付近でテント 13:30長塀山 14:30帰幕
 水を少し作ったとはいえ、なんだこの出発の遅さは。気を取り直して小屋の裏から尾根に取り付く。トレースがばっちりついていてツボ足で余裕。特徴のない尾根をひたすらトレースを追って登る。ペイントや赤布が豊富にあり、70枚も用意した赤布は一枚も使用せず。トレースがなかったら、ペイントや赤布が夏道風に(トラバースを多用して)つけてあるのでラッセル直登派には分かりにくい尾根だ(スノーシューにはよかろうが)。
 2000mあたりから黒岩が「膝が痛い…かな?」と言いだし、全く登り甲斐のない弾丸トレースで無理してもしょうがないので2200mあたりでテントを張る。後続が大量に上がってきた。テント設営後、黒岩を水作りに残し、あわよくば蝶を狙いつつ偵察に出る。テント場から少し登ると低木の間に雪が積もるいやらしい地帯が100mほど続く。他パーティに追いつくと、なんとトレースは俺たちのテン場から少し先で無くなっていて、低木地帯はラッセルだったという。ファック!おいしそうな(?)ラッセルだったのに!気を取り直して他パーティとラッセルを交代。「どーせトレースあるだろ」とワカンをテントに残置してきたのでツボ足ラッセル。
ツボ足でせいぜい膝上なのでワカンなしでもいけたが、持ってくればよかったと後悔する。約1〜2ピッチラッセルすると後からスノーシュ二人組が追いついてきて、一瞬でぶち抜かれる。なんだあの早さは!?以降全力で飛ばすも長塀山まで全然追いつけなかった。全然展望の効かない長塀山に着き、引き返す。テントに帰り雪上訓練。デッドマンが意外なほど効いてびっくりする。スノーバーやアイスハンマ埋めはだめだめだった。とにかく要踏み固め。(渡辺)

12月29日(月) 快晴のち曇りのち雪
 昼すぎから天候が悪化することは分かっていたので、とっととピークを踏んで下りたい所だが、黒岩は相変わらずはっきりしない。無理してもしょうがないだろうということでテントキーパーを任せて上級生3人で出発。長塀山から先はそこら中にでかい窪地があり、かなり分かりにくい。とはいえペイントや赤布は豊富なので、慎重さを失わなければ迷うことはないだろう。俺たちは弾丸トレースをツボ足で追うので迷いようがない。樹林が切れるとすぐそこに蝶が岳(南峰)が見える。昨日の先行パーティは文字通り森林限界ギリギリにテントを張っている。どうやらモルゲンロートをカメラに収めるのが狙いだったようだ。確かにここは写真野郎には最高のテン場だ。稜線に上がった途端、ものすごい強風。ゴーグルをしておけば良かったと後悔する。頂上で写真を撮ってさっさと下山開始。テントを回収し一路徳沢へ。下りで「黒岩、膝はどうや?」「はあ、まあ…」「痛いのか?」「まあ…痛い…かな?」ラスト100mほどでトレースの隙間に凍った木の根っこが出てきてペースが落ちる。アイゼン出しても良かったが、もう小屋も見えていたので強行突破。トレースを無視して尻セードしたり…。松田も膝が痛いと言いだし、二次合宿は渡嘉敷と渡辺の二人だけですることになった。
 ガチガチのトレースを釜トンネルに向けて歩く。二次の二人は大正池の便所周辺でテントを張ろうと思っていたが、疲れたので八右衛門沢の先でテントを張る。水は沢から取る。松田と黒岩はそのまま下山。(渡辺)

【雑感】
大学院 教育学研究科 1年 渡辺剛士 
一年や女子を含めた弱小パーティでも登れる山を選んだが、色々あってこのメンバーになった。結果的に故障者続出で無理せんでよかったと思う一方、「よえー」と思った。後輩を育てるのも大事だが、もういいかげんそれは3・4年に任せたい。俺には俺の登りたい山がある。
合宿全体としては、メンバーの意識が低い。準備段階ではノイローゼになりかけた。それ自体俺のメンバーシップの欠如とも言えるが、「うおー、登りテェ!」という気持ちが欠けていたと思う。やる気が無いなら登らないほうがいい。

法文学部 法政策学科 3年 渡嘉敷唯史
今回の合宿は剛士さんに任せっきりだった。自分がもっとこの合宿を引っ張るという意気込みでないと、これからも変わらないと思う。今度の春山合宿を変わる契機にしたい

教育学部 養護学校教員養成課程 2年 松田香樹
今合宿での反省は今回に限った事ではないが、今回も合宿前の準備にしっかりと関わっていけなかったと思う。人に言われてするのではなく、言われる前に自分からするようにしたい。入山後も、膝に痛みがでてしまい二次に行けなくなるなど迷惑を懸けてしまい、すみませんでした。
山の方は、今年は社会人の休みが早かった様で上高地にはたくさん人がいたのでラッセルする事も無く合宿を終えてしまった。景色も長塀は、樹林が濃く景色を楽しめる事も少なくよろしくなかった。フラストレーションばかりがたまる山行だった。

水産学部 水産学科 1年 黒岩聖也
 今回の合宿では途中までしか行けず残念な結果となってしまった。膝はできるだけ早く治したいと思う。合宿が終わってなんとなく物足りない感じがしたのは山頂まで登れなかったことだろう。まあしょうがない。そこで今回の合宿で学んだことはテントの張り方や水作りなどなのだが水作りはできるようになってテントの張り方も分かってよかった。後改善すべき点は自分の荷物の整理とパッキングを早くするなどだろう。気をつけていきたい。後は今まであまり雪が積もっているというものを見たことがなくあれだけの雪が見れてただすばらしいと思った。今まで見ることのなかった世界がそこにはあった。こういう世界があるというのを知れただけでもよかったと思う。

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釜トンネル内
で準備

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小梨平。うしろは河童橋

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梓川

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明神〜徳沢の間で休憩。

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長塀尾根より明神岳

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稜線上

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頂上より常念を望む

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頂上にて

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頂上にて

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森林限界に戻って一休み

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林道を歩いて下界へ向かう