夏山合宿2006年度槍ヶ岳
夏山合宿
期間:8月6日〜8月16日
山域:北アルプス
メンバー:CL:川村麻紀(3)SL:宮原晃(2)長屋敬介(1)
8月8日(火)
4:00新島々駅にて起床、朝食・準備→5:20バス出発→6:30上高地ビジターセンター着→7:00出発→8:00明神、8:10出発→9:20徳沢ロッジ、9:30出発→10:50横尾山荘、11:30出発→12:40撤退→13:30横尾山荘、19:00就寝
 新島々駅は、ベンチや屋根、自動販売機があって、ビバークには十分。ただ、駅が閉まるとトイレも閉められてしまう。蚊が多いと聞いていたが、全く気にならなかった。夜は冷えたので、シュラフにくるまって寝た。 朝から曇りで天気が心配だった。上高地では今日の天気や郵便局の営業時間を調べたり、登山道のガイドのパンフレットや周辺の最新の情報などを手に入れた。初日なので、ペースをとばしすぎないよう、天気予報では午後から雨だということは内緒にした。 横尾にはついたが、午後からの雨が怖く、進むか悩んだ。コースタイム通りなら十分だが、宮原のバテ具合と、川村の足が心配だった。13:00までに本谷橋までいけなければ引き返すことにして出発した。 宮原が途中で足をつった。スポーツドリンクの薄めたものを飲ませ、座らせてストレッチさせ、サロンパスを貼った。時間と地図と相談し、13時に橋までいけないと思ったので、撤退した。 横尾山荘には明大山岳部もいて、少し離れたお隣にテントを張らせてもらった。天気図を描くと台風が接近していることがわかり、横尾山荘の天気予報でも明日以降台風の影響がでそうだった。明大の方に相談にのっていただいた。明日台風が来たとしたら・・・ 無理して涸沢へ行って下山できなくなったら危ない。槍沢(ババ平)は洪水になるかもしれない。黒部五郎小舎は比較的安全らしいが私たちは1日ではそこまで行けない。横尾も川の増水が心配。  ということで、明日は「1.朝、雨が降っていなければ涸沢へ雪訓に。雨が降り出したら撤退し、時間があれば上高地まで下る。 2.朝から雨ならば、すぐ上高地へ降りる。」ことにした。
8月9日
2:30起床→4:00出発→7:45涸沢ヒュッテ→9:00雪訓開始→12:10雪訓終了→13:00涸沢発→15:42横尾山荘着→20:00就寝 今日は雪訓の日。長屋、宮原でCLの川村さんのみている前で雪訓をする。宮原はサングラスをテン場に忘れたため、紙と輪ゴムで簡易サングラスを作る。長屋君はピッケルストップが初めてなのにすごくうまい。脇がしっかりしまってる。テラスを作るのも早い。なんでも自衛隊の頃に陣地を築く訓練で鍛えられたそうだ。スタンディングアクスビレイはまだ手順をしっかり覚えておらず、川村リーダーにがられながら教わった。しっかりと覚えられるようにしたい。テント場では鹿大出身の人にビールを差し入れとしてもらった。
8月10日(木)
【川村】4:30起床→6:20出発→7:30槍見河原→8:40二ノ俣→10:00槍沢ロッジ、11:00出発→13:00ババ平着  今日は[自分の荷物]−[送り返すもの]+[ラジオ、テント一式、今夜の夕飯の材料、コッヘル]だったので、荷物がとても重かった。自分史上最重量!!時間は十分にとってあるので、ゆっくり行くことにした。  槍見河原からの「初☆槍のある景色」をとても楽しみにしていたのに、木の葉に隠れてちらちらと、とても遠くにとても小さく見えるだけで、正直がっかりしてしまった。けど、槍見岩からの槍は写真にどうにか納めることができ、よかった。明日槍へ向かうときのための、元気の素になる。  ババ平は石でできた昔の槍沢ロッジがあり、狭かった。20m四方もなかった。水を引いているホースが黒いため、日が出ているうちは、そこから出てくる水は温かい。上高地隊を待ちながら、テントを張り、フライなどを乾かし、頭や顔・足を洗い、ラジオを聞きながらご飯を作っていた。今夜は風が強くなるそうなので、風よけになりそうな壁と木の近くにテントを張り、張り綱でしっかりと固定した。 たくさんの方に声をかけていただいた。応援や情報をいただいた。とても力になった。槍沢の雪渓はピッケルもアイゼンもいらないほどらしい。雲の平は岩がゴツゴツしていてテントを張りにくく、ゴミも多くて「ゴミの平」とも呼ばれているらしい。薬師沢の下りはきついらしい。・・・ 8月10日 晴れ
川村[横尾〜槍沢] 宮原、長屋[横尾〜上高地〜横尾〜槍沢]
起床(04:30)横尾発(06:00)明神着(07:30)上高地着(08:15) 上高地発(10:20)明神着(10:50)徳沢着(11:30)横尾着(12:20) 横尾発(13:00)槍沢着(15:30)
横尾から上高地まで縦走に不要な荷物を送る為に移動した。行きは宮原さんが先頭を歩き、2時間ぐらいで上高地に到着した。上高地では、自分がゴミを捨て、宮原さんは文部省登山研修のことを確認した。売店の試食をかなり食べた。またベル付きのキーホルダーを購入した。帰りは自分が先頭で横尾まで移動した。横尾から槍沢(ババ平)までは登りが多く、こまめに休みながら歩いた。疲れないコツは太ももばかり使わず、お尻の筋肉を使って歩くことだとわかった。 (長屋)
8月11日
2:00起床→3:30ババ平出発→10:26槍岳山荘着→12:30槍岳山荘発→13:10槍ヶ岳山頂→13:45槍ヶ岳下山開始→14:30テント場着→18:30就寝 朝早くに出発したが、途中で道を間違ってしまいタイムロスをする。川村さんの判断で長屋、宮原の二人で先にテントを張り、リーダーが来るのを待つことにする。その後、槍ヶ岳に登り鎖場の通過の練習をした。
8月12日 晴れ、ときどき雷
(長屋)
[槍ヶ岳〜双六小屋]
起床(02:30)槍ヶ岳発(05:40)双六小屋着(11:30)
朝、雷電が観測され霧があった。前進するか待機するか判断に迷った。6時前に雷がおさまったので出発した。いきなり下り坂で、日陰で風が強い為に寒かった。鎖場が数カ所あり逆方向から来る人とすれ違うことが大変でした。双六小屋に到着してすぐに雷雨になり突風が吹いた。テントの中でココアを作った。雨が止むと水を確保した。槍ヶ岳と違い水は無料でした
8月13日
6:30起床→10:00朝食→15:30夕食作り→16:30夕食→就寝
本日は川村さんが疲労がたまっているということで沈殿日になった。とにかく暇だ。読書をしたり長屋君と腕相撲をしたりして時間をつぶすことにした。 (宮原)
8月14日
2:30起床→4:00出発→11:50出発→12:10雲ノ平テント場着→18:30就寝
 朝早く起きて星を見た後、4:00に出発。この日は長屋、宮原の二人は祖父岳に登る。頂上まで競争をしようということになりずっと走って登った。祖父岳からの景色は最高だった。三俣など今まで縦走してきたところがみえて気持ちよかった。この日に川村さんから薬師登って室堂から下りようという案がでた。 (宮原)
8月15日 晴れ [雲ノ平〜薬師] 起床(02:30)雲ノ平発(04:00)薬師沢着(09:00)薬師沢発(09:25)太郎小屋着(12:00)
朝、半月が出ていたが、よく星が見え、オリオン座がすべて見えた。雲ノ平を出発するとしばらく木道が続いた。朝露で濡れていて転倒する部員も発生した。木道地帯を過ぎると薬師沢にかけて急な下り坂になった。石に苔があり、そのうえ湿っているので、滑らないように神経を使い、精神的に疲れた。薬師沢からは緩やかな道を歩いた。2つ橋を渡り急登の直前で自分と宮原さんで太郎平小屋まで行くことになった。休憩なしで行くつもりでしたが、途中で塩辛い汗が出て体の水分が少なくなったので、休憩して水を飲みながら登った。 (長屋)
8月16日 晴れ
[太郎平テン場〜北薬師〜太郎平小屋〜折立〜富山駅]
起床(03:00)太郎平テン場発(04:00)薬師岳山荘着(05:15)薬師岳着(06:00)北薬師岳着(06:45)薬師岳着(07:35)太郎平テン場着(09:00)太郎平小屋着(10:20)折立(13:30)富山駅着(18:15) 川村さんがテントキーパーで宮原さんと自分で薬師岳方面に行くことになった。日の出前に出発したのでヘッドランプを使い、岩にあるペンキをたどりながら岩場を登った。やがて薬師岳を仰ぎながら平坦な木道を歩いた。その後やや急で殺伐としたガレ場を通り薬師岳山頂に到着した。頂上からは槍ヶ岳やいままで歩いてきた山々が見え景色が良かった。薬師岳からテン場までの下りは速度が出てコースタイムが80分のところを25分で下った。ところが中型のリュックを背負った中年の男性に追い越された。彼はほぼ全力で走っていた。夜に香川さんの家に行った。やはり下界は暑い。 (長屋)
夏山合宿反省 
   理学部 物理科学科 3年 川村麻理
実質的にSLをしたことがなかったので、SLの仕事・使い方・相談の仕方がわからなかった。もっと前もって意志の疎通ができるよう、信頼できるよう、しておくべきだった。 自分の係の仕事は責任をもってやってほしい。一人がサボっただけでほかのメンバーへどれだけ迷惑がかかるのか、もっと考えて行動しましょう。 大型の山合宿がどれだけ大変か、自分たち一人一人の心がけ・事前学習がどれだけ大切か、考え直しましょう。 持ち物管理をしっかりしましょう。 勉強会でやったことを無駄にするのはやめましょう。勉強会での知識を実際に使えるものにするため、復習などをしましょう。 CLとして、メンバーに必要な自覚や責任感を持たせたうえで合宿ができていたら、もっとよいものになったのに。と思う。 メンバーを引っ張っていく力が足らなすぎた。  体力をほかのメンバーにあわせておかなければならなかった。 道を間違えてメンバーを危険にさらしてしまった。 もっと頭を柔らかく、余裕のある山行にできたら、皆がもっと楽しめた。リーダーの力不足。
工学部 海洋土木工学科 2年 宮原晃 
工学部 機械工学科 1年 長屋敬介
テント内での生活技術では、必要な物を出す作業に時間がかかった。忘れ物は無かったがせっかく持ってきた装備を有効に活用できないので、どこに何を収納したか把握できるようにする。槍ヶ岳の登りで道を誤ってしまった。岩場に迷い込み、道を誤っていることに気づいた。他のルートではおおむね正しい道を歩けた。登りでばててしまったところがあったので、体力錬成を行い小股で登るなどして、歩き方に注意する。読図においては10mに満たない小さなピークや鞍部は地図に現れないので、現在地確認を誤らないように気をつける。また水色の線がなくても沢があったり、またその逆もあるので、沢よりも谷や尾根に注目して読図する。これらのことに注意して積雪期の山行に臨みたい。 夏山合宿感想
理学部 物理科学科 3年 川村麻理
合宿が、メンバーと山を歩く事だけで作られているのではないということを、知りました。過去の山行の資料・他団体の資料・先生や先輩方からの助言や応援・山で出会った方たちとのお喋り、全部が私の力になってくれました。  山の景色や、荷物のおもさ、歩くときのつらさより、そういったことのほうが強く心に残っています。とてもたのしい合宿になりました。ありがとうございました。
工学部 海洋土木工学科 2年 宮原晃 
工学部 機械工学科 1年 長屋敬介
自分は山岳部に入部する前から富士山や関東の山に登っていたが10日ぐらい山にいて縦走や雪上訓練をしたのは今回が初めてだ。雪渓上の歩き方など単独の縦走では学べなかったことを先輩達から学ぶことができ今回の合宿は有意義に過ごせたと思う。ところで山登りには勝ち負けがない。競技性のあるスポーツならばなぜ負けたのか反省したりするが、少なくとも今回の合宿における山登りでは競技性がないので、ともすれば全員無事に帰ってくれば反省や行動の分析や考察を怠ってしまう危険性がある。そんなことを合宿が終了した後ふと思った。最後に合宿中に眺めた景色の中で今でも鮮明に覚えているものがある。疲れている時など、心を癒してくれるだろう。

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