2007年度比叡山3次合宿
参加者:田崎(1)、伊佐見(1)、黒岩(OB)

2月15日
 準備を行う。黒岩お気に入りのレーション「マジックフレーク」ピーナッツクリームサンドがタイヨーに売っていない。代わりにクラッカーだけの「マジックフレーク」が売っていた・・・。仕方がないので別のもので代用した。そして21時に部室を発った。

2月16日
 起床6:00〜TAカンテ基部8:00〜頂上11:00〜1スラノーマル基部12:00〜頂上16:00〜テント着17:00
 今日は準備がてらTAカンテ、1スラノーマルを登る。まず最初のTAカンテは伊佐見・田崎のリードで登る。2人にとっては初めてのマルチピッチのリードであったが、何度も登ったことがあったので難なく登る。終了点をもっと早く見つけられればさらに良かっただろう。1スラノーマルは登った経験のある黒岩・伊佐見がリードを行う。黒岩は調子が良いらしい。晩飯はカレーであった。

2月17日
この日はまず、奥の細道に取り付いた。黒岩が一度登ったルートだったので、黒岩リードで登り始める。この日も朝早くで、風がものすごい。1ピッチ目は岩を触っていてもほとんど触っているようには感じられなかった。しかしその1ピッチ目がここの核心のY級で、高い所にあるスタンスまで足を上げ、落ちるか落ちないかの状態で乗り込むのに苦労した。次のピッチは長いX級+だった。確かに1ピッチ目よりは難しくはないが、長い分大変だった。3ピッチ目、4ピッチ目はそう難しくはなく、フリクションもよく効く。けれどピンも少なく、足を滑らせればダイコンおろし...。最後のピッチも難なく上りきり、奥の細道登頂。すぐそこに下山道があった。しかし、思っていたよりも時間がかかってしまい、12時を過ぎていた。よって次に登る予定だった第2スラブノーマルをナックルスラブノーマルに変更。
12:45にナックルスラブノーマルに取り付く。メンバーの誰もが初めて来たルートなので、主に黒岩さんリードで登っていく。3ピッチ目はW級+だったが、第1スラブスーパーの核心くらいに難しく感じ、トラバースするあたりは怖かった。4ピッチ目はスラブを左上していく。最初の方だけ少し難しく、後は簡単なのぼりになっていった。しかしピンは最初の方にあった1つだけで、ずっとランナウトしていた。次が核心のX級−。前半は簡単に駆け上がることができ、後半、急な傾斜が現れ大変だった。

2月18日
 今日はいつもより30分早く起きて準備をする。1ピッチ目はこの前は樹林帯の手前できったが樹林帯まで行けるらしくて行ってみたら50mぎりぎりだけど普通に行けた。2ピッチ目の取り付きまでは少し樹林帯を歩くことになる。黒岩は2ピッチ目の取り付きで腹の調子が悪くなりその辺で用を足すことになった。核心の2ピッチ目X+は田崎がリードすることになったのだがスムーズな感じに登っていった。黒岩はサードで登ったのだが1度リードしたことはあるもののやはりそれなりには難しく感じた。次の3ピッチ目X−は僕がリードしてもよかったのだが2ピッチ目のビレー点が狭くザックを渡すのが大変だったため今回、絶好調の田崎にリードしてもらう。たいしたことないようにすいすい登っていった。ただ、最後の方でビレー点が分からず苦労していた。まだルートファインディング力が足りない。黒岩もあまり人のことは言えないが。4ピッチ目は直上した後ブッシュの所を右にトラバースして見晴らしのいいテラスでピッチをきる。ここのテラスは座ることもできて最高である。少しだけ休む。5ピッチ目は簡単なフェースを少し登った後は細長いスラブが待っている。前回はあまりいいピッチのきり方ができなくてボルト1本とキャメロットでビレー点を作ったりしてたので今回はそんなのよりも丈夫な立ち木でビレー点を取ったほうがいいだろうと思いスラブをちょっと登ったところにある3本の木のうちの1番丈夫そうな真ん中の木をビレー点とした。それにより6ピッチ目は上の木までザイルを延ばすことができて7ピッチで終了点まで登ることができた。ピッチのきり方としてはとてもよかったと思う。基本的には2ピッチ目と3ピッチ目が核心で他は簡単だった。
この後、時間がなくなったのでそのまま鹿児島に帰った。

黒岩
感想
 それにしても今年3回目の比叡山だ。まず1日目はTAカンテから登った。寒かった。僕は今回、オールセカンドだったのでたいしたこともなく終わった。その後、1スラスーパーを登った。1ピッチ、2ピッチ目をリードして花崗岩のスラブの感覚を取り戻す。その後は伊佐見君とだいたい交互でリードした。この前、迷った5ピッチ目と6ピッチ目の間の短くきる所のビレー点も分かった。亀の甲スラブの4ピッチ目から6ピッチ目は風が強くて寒かった。核心の7ピッチ目のX+は僕がリードした。この前は分からなかったカンテのホールドが使えることが分かって簡単だった。ただ2ピン目の所が少しやらしかった。その後は8ピッチ目を伊佐見君がリードして1スラスーパーは終わった。2日目は始めに奥の細道に行った。1ピッチ目はこの前はやらなかったYを僕がリードすることにする。2ピン目にクリップするまではたいしたことない。問題はその後である。左足のスタンスが高すぎる上にまともな、いいホールドがない。というかボルトが実にいい位置にありボルトに立ちこめば核心も何もなく簡単なまま、このピッチは終わってしまう。1回目はなんとか右足をスメアでごまかして超アクロバチックなムーブで無理やり左足を上げてスタンスに乗り込もうとしたがうまくいかずスリップした。ちょうど2ピン目のボルトの位置辺りなので落ちたのはせいぜい1mぐらいだった。いい所までは、いってたので次やれば行けるだろうと思って同じようにやって見ると今度はうまく立ち込めてその後は簡単だった。何とか1ピッチ目のビレー点に着き伊佐見君のビレーをしたのだが伊佐見君も同じ所で落ちた。田崎君は落ちずになんとか登った。2ピッチ目のX+も僕がリードすることになった。傾斜の強いスラブだが要所要所にホールドがあって助かる。最後の方のカンテみたいになってる所まではスムーズに行った。この前はA0した場所なのだが今回はフリーで行こうとしたら落ちた。むしろ落ちたのが不思議な感じだった。前のボルトに短スリングのアルパインヌンチャクでとっていたので落ちたのは3mぐらいだった。なんで落ちたんだろうと思いながら登り返す。幸いかすり傷程度だった。さっき落ちたのでいやになってA0して登った。どうもカンテがホールドとしてよくないので逆にカンテの左の凹角を行った方がいいらしい。その後の3ピッチはたいしたことなかったのだがこの前登った時に4ピッチ目から先でラインを間違えて違う所に行ってしまったため4ピッチ目のビレー点がよく分からずだいぶ短くきってしまったため5ピッチ目でもう少しの所でザイルの長さが足りなくなる。しょうがないのでビレーヤーを少し上のビレー点まで移動させながら自分も登ってなんとか終了点に着いた。奥の細道でだいぶ時間が、かかってしまったため2本目はナックルスラブノーマルを登ることにする。1ピッチ目はTAカンテや3KNスラブと同じである。2ピッチ目は松の木から左に行かず右上に登っていくような感じだがあまり右に行くとナックルスラブスーパーに行ってしまうので注意が必要である。3ピッチ目は最初はナックルスラブスーパーで直上するフェースを目指して登りそのちょうど下でトラバースしてちょっと行った所の立ち木でピッチをきる。最後のトラバースが案外やらしかった。4ピッチ目はフェースの右側を登ってある程度行くと終わった。5ピッチ目はX−で核心である。僕がリードすることになる。途中ナックルフェースFYKと交差していて分かりずらい。ナックルスラブノーマルは交差した後、左に行く方である。スラブというよりフェースに近い感じの傾斜である。高度感がすばらしい。ムーブを探りながら必死に登っていく。X−のわりには結構、悪い。途中ボルトのやや右側を行ってしまったためかだいぶ苦しくなった。ここまできたら登るしかないと思いボルダーみたいなムーブをして落ちそうになりながらも落ちずに何とか登った。花崗岩でフリクションがきくので落ちそうになってもフリクションで止まってくれてよかった。最後のピンにクリップした後ちょっと登ると下からザイルが後3mぐらいだと言われる。もう少し早く言ってくれよと思いながらビレー点を探すがまともにとれそうなのが左下にある木しかない。こうなればトラバースしてからクライムダウンするしかなかった。こういうことがしょちゅうだからクライムダウンだけは慣れたものだ。正式には最後のピンの後左にトラバースするのが正解だった。木のすぐ近くにビレー点を見付けてピッチをきる。最後のピッチは簡単だった。3日目は2スラノーマルを登った。核心の2ピッチ目V+と3ピッチ目X−は田崎君がリードしたのであまりたいしたことなく終わった。

反省
・ もう少し大きな声でコミュニケーションをとるようにすべきだった。
・ ザイルの長さをできるだけこまめに言うようにすべきだった。
・ ザイルワークをもう少し早くできるようにするべきである。
・ もう少しトポをよく見るようにすべきだった。
・ もう少しルートファインディング能力をつけるべきである。

伊佐見
反省:以前の2次合宿より下手になっていたように思われる。「足で登る」ことを忘れかけていた。そのこともあり、「もっとうまく登れるはずだ」と焦る気持ちが出ていた。実際、奥の細道の1ピッチ目を登っている時に上から黒岩さんが「そのスタンスを使って」などとアドバイスをくれたが、焦っていたためアドバイスをうるさく思ってしまい、荒っぽい登り方をしてしまった。その結果墜落になってしまったのだろう。自分は基本的に静かな中でクライミングをするのが好きなためか、調子が悪い時にアドバイスや応援をもらうとイラっとする傾向がある。余裕がないからかもしれない。せめてアドバイスぐらいは素直に聞き入れられるようになろうと思った。
 あとATCを落としてしまった。反省しています。以後気をつけます。

感想:結果としては不本意だった。もっとできるはずなのに・・・とずっと思っていた。そんな中セカンドとはいえナックルスラブスーパーのX−は会心の登りだった(と自負している)。細かいホールドしかない中、的確に冷静に登ることができた。
墜落してしまったことや2次合宿より下手になっていたことは残念であったが、良い反省材料になった。

田崎
反省・風が強く、声が聞き取りにくかったので、大きな声を出すようにする。
  ・ランニングビレイの長さを考えて設置するべきだった
・ランニングビレイの取り忘れがあった
  ・クライムダウンをしなくてすむようにする

感想・初日が寒かった
・ 結構ランナウトした箇所もあったが怖くなかった
・ 楽しかった
・ ナックルスラブでネズミに追い抜かれた
・ 3日目の2スラノーマルは心地よく登れた

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